映画評

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2016年12月16日

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)

Warnerbros


- 地震の影響 -

魔法界の生き物を保護する魔法使いが、英国から米国に渡ってきた。そこで彼は魔法界を揺るがす事件に巻き込まれる・・・

・・・・この作品を観る予定などなかった。もともとの評判が高かったわけではないし、ハリー・ポッターシリーズで懲りているから、眼中になかったのである。しかし、観ざるを得なかった。それはつまり、複合的な理由による。

①長男が引きこもりがちで、彼を引っ張り出すため、家族一緒の映画鑑賞を理由にした。

②熊本地震で映画館のシネプレックスが長く休館し、久しぶりに劇場で鑑賞したくなったこと。

③外食に出て、そのままできる行楽が限られていること。やはり地震の影響で、行ける場所が限られているのである。

そのような事情を検討した結果、評判の「君の名は。」を観ようと出かけたのであるが、その人気は恐るべし。入り口から大渋滞で、チケット売り場に到達するのにも疲れてしまい、さらにそこで満席と確認するにも時間を要してしまう始末。空席が多い作品を代替えに観ざるを得なくなって、それで鑑賞に至った。

この作品のCG技術は素晴らしかった。遠近感、立体感、美しさなどの点では非常に満足できた。音響も素晴らしく、迫力満点だった。ただし、気味の悪いシーンも多く、子供に本当に向く作品かどうかは疑問。小さい子には、あまり向かないのではないか?

主役のレッドメインのキャラクターに疑問を感じた。おそらく、もっとコメディ・タッチにして、好人物で動物思いだが失敗ばかりするドジ、あるいは凄い能力を持つのだが、どこか抜けていてだらしないなど、人間くさい魅力が不足していたのでは?暗い過去など、この作品に限れば必要のない話だった。

基本的に、成人である必要を感じなかった。見習い役人、動物学者の助手などの、まだ成長過程の人間のほうが共感を得やすいはずだ。わざわざ話を暗くしている。

作者のローリング女史は、もしかすると何かのトラウマに縛られていないだろうか?ハリー・ポッターから派生した話だからといって、同じような暗い人物を描く必要はないはず。ズッコケの人物が中心になるべき話だったと思う。

ヒロインにも魅力が足りない印象を受けた。子供映画であるから、極端な個性のほうが分かりやすい。クールな峰不二子タイプか、勇敢で向こう見ずなど、何か世間とずれた個性のほうが共感を得やすい。

あるいはヒロインが主人公でも良かったかも知れない。失敗続きのヒロインが、風変わりな英国人と協力して活躍する流れのほうが、最後の盛り上がりの面で優れた設定になったと思う。もしかすると小説では素晴らしい設定だったのかも知れないが、映画的には優れた話とは感じなかった。

 

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