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2016年12月 1日

フェノミナン(1996)

Phenomenon

- 徹底不足 -

アメリカの田舎町の自動車修理工が、天才的能力と超能力を一度に身につける。住民は敬意と恐怖の両方を感じるようになり、いっぽうでFBIが彼を危険視する・・・

・・・DVDで鑑賞。ジョン・トラボルタ主演のファンタジー。同じ頃に「マイケル」に出演していて、そちらのほうは観たことがあった。「マイケル」の時は、彼のあまりの肥満ぶりに驚いたが、この作品ではそうでもないように見える。

ロバート・デュバルやフォレスト・ウィテカーなどが出演しており、また挿入歌に有名な曲が色々あるので、すごく力の入った作品と思うのだが、なぜだか冗長で流れがバラバラの印象を受ける。編集作業か撮影手順に、何かの問題が発生したのかも知れない。トラボルタの特徴が良く出た作品ではないように思う。

おそらくイタリア系のスタッフが中心となった仕事ではないかと思う。内部で意見が割れたのだろうか?

フェノメノンとは現象の意味と思っていたが、傑出した人物の意味もあるという。この作品の場合は、たぶん天才といった意味ではなかろうか?超能力も現れるのだが、特撮技術を使った驚くほどの力ではない。普通の映画なら、神秘的な力で奇跡を次々起こすようなシーンが続きそうだが、この作品はあまり非現実的な路線は考えていなかったようだ。

その点が、歯がゆいような印象につながってしまったかも知れない。CG満載でなくても、夢のあふれる奇跡はあってよかったと思う。ファンタジーなんだから、夢のようなシーンは欲しい。

一流の俳優が出演し、子供達も可愛らしく、田舎の風景も美しく、BGMは最高級品。それだけ揃っていても、何か企画上の問題があれば大ヒットしないとは、映画作りとはなんと難しいことかと、あらためて思う。

ただし、大人しい映画なので、この作品は家族で鑑賞できると思う。恋人と観るのもお勧めだろう。悲しいラブストーリーになっている。家族の皆が満足するかと言えば、そうとは言えないように思うのだが、たぶん面白くないと言って怒り出したりはしないはず。

もしヒットを狙うとして、どのような路線変更を考えるべきだったのだろうか?難しい問題だが、たとえば単に時間を短くする、恋愛以外の要素を極力排除する、能力を超能力に限定するか、あるいは逆に思考能力に限定するなどは考えられる。

FBIの関与は、結果的には必要なかったかも知れないが、もしくは徹底的に主人公を悩ます中心的存在にしても良い。強力な敵の存在は、盛り上がりのために望ましいからだ。徹底した悪い組織として描く勇気が足りなかったのかも知れない。その他、いろいろな点が中途半端だったように思える。

 

 

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