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2016年12月 7日

ミスター・ノーボディ(1973)

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- 引退 -

老境にさしかかったガンマンは、引退と移住を計画中。しかし、彼に付きまとい、盗賊団との対決をそそのかす変な若者が登場。彼は困惑する・・・

・・・ユーモアたっぷりの破天覧な若者が活躍する西部劇。制作の中心はセルジオ・レオーネ監督らしいが、従来のどぎつい復讐劇とは全く違った作風。ギャグのシーンが多く、B級映画のふざけっぷりが目立つ。

そのふざけた中で、従来同様の立場をとるのが、もう一人の主役と言える老ガンマンで、演じていたヘンリー・フォンダは、途中ほとんど笑うシーンがなく、ニヒルに演じきっていた。皆がコメディアンだとかえって面白くない。ニヒルさも必要。

そういえばヘンリー・フォンダは、およそ荒くれ者の体格をしていないが、演じた役柄はタフネスか理論派ばかり。その中でも、この老ガンマン役はなかなか恰好いい。颯爽としていない所が良い。ハリウッド製の映画でジョン・ウェインがやっていたように、去り行く者の哀愁が感じられる。

敵の一派で、鉱山を管理する社長らしき人物も、従来の映画と同じ演じ方。クールなワルだった。その他の、やられる側の町のガンマン達は完全にコメディアンの役割。ウエスタン映画も、同じ路線ばかりでは飽きられてしまうから、コメディに路線を振ったのだろう。香港映画のようなアクションシーンは、結構面白く感じた。ただし、こんな路線もやはり飽きられてしまうのだろうけど。

敵の集団をダイナマイトで吹っ飛ばすシーンは、かなりの危険を冒している。死人が出ていても不思議じゃないくらいの大きな爆発が繰り返され、迫力のある美しいシーンになっていた。芸術的なシーン、叙情性、ギャグ、非現実的なガンアクションなど、雑多な内容が詰め込まれた作品。

この作品は、おそらく当時の子供にウケが良かった気がする。ギャグのアクションシーンが多いからだ。大人の恋人同士で今後鑑賞する場合、この作品に満足できるかは分からないが、ある程度は笑えるのでは?家族で鑑賞するのも悪くはないと思う。大爆笑、大満足とはいかないだろうけど。

老ガンマンがどのように引退するか、そこがポイントだった。その点に関しては非常に真面目に扱っていたようで、それで後味の良い作品になっている。引退は叙情的な感情を生むからだろう。ラストの朗読の手紙は、良い文章だった。

劇場主は、自分の引退も考えないといけない年齢になってきた。今後は頭の回転がどんどん落ちてくるはずなので、失敗が多くなって自然と仕事が減ってくるのかも知れない。体力的にも、忙しい日は今でさえ苦労しているくらいだから、10年後は辛いだろう。

劇場主に、年金の連絡が最近届いた。通知葉書は、どうも理解が難しい。葉書だけでは分からないように記載されているから、デザインとしてはレベルが低いと思う。意図的に難しく書いてあるのかと疑う。こちらの理解力の問題かも知れないが・・・。読み取れた範囲で解釈すれば、今後頑張って働いても、年間で200万程度にしかならないようだ。自分は高給取りのほうだと思っていたが、勘違いだった。

昔と違って、今後の年金は凄く少ない。最初からずっと公務員で出世できた人間でも、昔のような額は出ない仕組みになっている。今はまだ豊かな年金額の人が多いけれど、今後は老人ホームの入居費が出せない人が増えるはずだ。そうなると、施設の経営は苦しくなるばかりと思える。

劇場主の場合は住居があるので、当面は生きられるとしても、生活は非常に厳しくなるだろう。今から貯金を頑張らないと、楽しみのない生活になりそうだ。あと二十年は働かざるを得ない、そう考えると、なんだか気が重くなってしまう。今でも体力の低下を自覚してるのに・・・

名誉ある有名なガンマンでない一般人である自分の場合は、引退に際してどんな感情が生まれるだろうか?名誉どころじゃなく、老後の金の心配ばかりだと悲しい。あるいは女房が金を要求して来て、酷い目に遭っているかも知れない。彼女は思いやりに欠けているから、どんな酷い言動も簡単にやること確実。すんなりと引退できれば、それは幸せなことだろう。

 

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