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2016年11月 1日

パディントン(2014)

Paddington


- 家族向け -

クマのパディントンとロンドンの一家が巻き起こす騒動を描いた作品。DVDで鑑賞。

パディントンの話は、イギリスの童話らしい。英国は童話がさかんなのか、次々と世界的ヒット作が出て、どんどん映画化されている。日本でも多くの童話があるけど、映画化は少ない。「マンガ日本昔話」のようなアニメがあったから、必要ないのかもしれないけど、CG技術を使って映画にしようという企画は、なぜ出てこないのだろうか?

現代日本を舞台にした童話も、きっと作られていると思う。でも世界的なヒットになったとは聞かない。国内版に限定され、アニメのヒーローもの、キャラクターもののほうに注目が集まるようだ。キャラクターものも、ドラえもんなどは一種の童話的な存在ではあるかも知れないが・・・・

この作品はファミリー向けに作られていたので、日本でも家族で鑑賞できそうな内容。性的な話は出てこないし、暴力もあるにはあったが、コメディータッチに限定されていたから、幼児への影響も、あまり気にする必要がなさそう。

クマがロンドンに登場して、何がおかしいのかと、発想に関しては理解できない点もある。でも、猫や犬ではありふれすぎていて、読者が笑ってくれないかも知れないし、ネズミやモグラのように小さくなると、人間と混じっての活躍が難しくなる。やはり、クマしかなかったのだろうか?

でも、描き方は難しい。現実社会でクマを見たら、たとえ小熊だろうと、直ぐに捕獲作戦が始まってしまうはず。駅で迷子のクマを皆が無視するなど、普通は考えられない。その点が素通りになっていたが、描き方としてどうだろうかと疑問に思った。

騒ぎは面白かった。適度に大人しく、適度に無茶な段階に抑えてあったようで、家族がそれなりに楽しめるように、過激さを避けていたようだ。この作品の場合、それは正解だったろう。真に激しい活劇のような騒ぎだと、作品の質が変わってしまう。ほんのりした安定感が失われる。家族向けの作品としては、それは避けるべきと判断したのか?

CG技術も素晴らしかった。毛並み、表情、動作が実に自然で、実写としか思えないレベルだった。家族の御主人役は、「ダウントン・アビー」の主人役の俳優だった。良い人らしい雰囲気が漂う善き配役だったと思う。奥さん役は知らない女優だったが、充分に役割を果たしていた。子供達のキャラクターも、この種の映画に典型的な設定だったので、安心できたと言えばそうだったが、もっと何か魅力的な要素があっても良くなかったろうか?

 

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