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2016年11月19日

バイオハザードV:リトリビューション(2012)

Residentevilretribution

- 家族で? -

バイオハザードシリーズの第5作?6作? リトリビューションは報い~天罰の意味らしいので、アンブレラ社の行為によってゾンビが地球を支配している状況を差しているようだ。例によって、ミラ・ジョボビッチ嬢がヒロイン。

劇場公開されたと思うのだが、最初からゲーム映画なんぞ観る気にはなれないので関心もなく、宣伝の有無も覚えていない。そもそも第5作なのか?もっと作られたような気がしてならない。DVDも借りるつもりはなかったのだが、他に適当な商品がなくて仕方なくレンタル。でも、いつにも増して高度なCG表現には感心したし、アクションシーンの出来も相当良くて、それほど呆れることはなかった。

今回はゾンビ達の出番が限られていた。日本人ゾンビが中心となったシーンが少しあった程度。戦う相手はアンブレラ社のコンピューターに操られた兵隊が中心だったので、戦争映画を世界各地でロケしたような格好になり、それなりに良い方向になったのかも。ゾンビ顔ばかり長時間眺めても飽きる。

冒頭で長い時間の逆回し映像があったが、あれは思い切ったアイディアだった。迫力の面でも、観客の記憶へのつなぎの意味でも実に効果的。映像美を感じるシーン。

ただし、この作品は所詮ゲーム映画なんで、恋人と観るタイプの作品ではない。子供達だけで観るなら良いかもしれないが、家族でゾンビ映画を観る習慣がない我が家では、この作品を子供といっしょに観ることは考えられない。家族がゾンビ大好きな家庭は、存在するんだろうか?幼児がゾンビを観てウヒウヒ喜んだら、なんだか怖ろしい気がするが・・・

主要都市のモデルを舞台にヒロインが戦うという設定は良かった。同じようなアクションばかりでは飽きる。時にはカーアクション、時には怪物との追走劇、兵士との銃撃戦と、色々なパターンを場所を代えながらやる設定は正しい。ちょうどゲームのステージと同じ感覚で設定されたんだろう。兵隊もののシューティングゲームでも、ステージをクリアするごとに次の敵が待っている。ゾンビだったら次は大型の怪物、途中で昆虫の大群やピラニアみたいな魚、最後のステージでは撃たれても倒れない強敵といった具合。

ミラ嬢は実にタフ。この作品の前には確か出産をしているし、齢も40歳近くなってきたはずだ。スタイルも保っているから、相当頑張って節制しているのでは?もともと結構ボーイッシュな人なんだろうが、それにしても凄い。結婚相手も、出演作によって決めているのかもしれない。

元々はウクライナから移住し、世界をまたにモデルとして活躍した後、フランス系監督の映画に出演し、ついでに結婚。さらにシリーズ物に主演して、その作品の監督と結婚、ついでに出産という経歴。これは、やはりサクセスストーリーなんだろうか。肉食系もいいところだ。

ミラ嬢の表情が素晴らしいと思う。絶対的な強さではなく、恐怖や緊張感を漂わせる目が作品にも緊張感を持たせている。妙にタフぶって気取ってしまうと、観客の感覚とのズレが生じてしまうから、ミラ嬢の表情は作品をちゃんと理解しているからこそ出来るものだろう。

他のアクションヒロインは、女版のブルース・ウィリスのように目を細めたり気取ったポーズが目立ち、緊張感を持たせる意義を見失っている。ミラ嬢は独特のアクション・ヒロインであらせられる。出演作の傾向から考えるとゲテモノ女優に近いが、的確な演技はしていると思う。もしかして齢をとったら、素晴らしい名演技に驚く日が来るかもしれないと思う。悪役として、きっと長くやっていけるはず。

出演作の、どの映画でもおよそアクションの仕方は決まっている。刀や槍が飛ぶのをスローモーションで立体的に写しているし、ワイヤーアクションで空中を飛び、強敵から吹っ飛ばされた場合も数メートルは平行移動する。下着かボンテージ衣装に必ず衣装替えする。銃は二丁拳銃。いろんな要素を合体させて作ることがゲームの約束のようなものだから、それを映画化したら当然こうなるのだろう。

カーアクションのレベルは高かったと思う。バイクで追走してくる兵士は非常に運転が上手く、兵士が普段から運転の練習をしているのか不思議だが、おかげでアクションの迫力は出ていた。

このシリーズはいったいどこまで作られるのだろうか?おそらくミラ嬢の風貌に限界が来たら、いったん終了せざるをえないのではと想像する。その後も作られる場合は、スピンオフで他のキャラクターが戦うか、ヒロインを変えるか女優を変えるしかない。ヒロインが交代したら、よほど魅力的な女優でない限り、イメージ的に拒否反応が出ると思う。

 

 

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