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2016年8月30日

ブラック・スキャンダル(2015)

Warner

- コンタクト効果 -

ボストンを根城とするギャング団。幼なじみがFBI捜査官、弟が上院議員。立場を利用してライバルを蹴落とし、町の裏社会の頂点に立つが・・・・

・・・・DVDで鑑賞。原題はブラック・マスで、マサチューセッツの犯罪組織の首領だったジェームズ・バルジャーが主人公になっており、そのドキュメンタリー風の原作の映画化らしい。

主人公の目つきが非常に怖かった。「アリス~」シリーズでカラーコンタクトをした怪人と同様、ジョニー・デップの目の色が薄くなると、悪魔のような顔になる。この目つきは強烈な効果を出していた。

FBI捜査官を演じたジョエル・エドガートンは、「華麗なるギャッツビー」で悪役を演じていた俳優だったが、この作品では迫力に欠ける印象を持った。童顔に近い顔つきだから、髭などがないと、彼の場合は切れ者でない印象につながるようだ。もっと迫力のある人物が演じたほうが良かったと思う。

この作品でバルジャーは、根っからの犯罪者として描かれていた。本人は、この原作には不満があったようで、もしかすると若い頃の劣悪な環境など、同情の余地に関与しそうな話があれば、少し印象は変わっていた可能性もある。

それにしても、仲間として行動していた連中を根こそぎのように殺していく点は、用心深さというより、猜疑心が強すぎること、ある意味では弱さを表しているのかも知れない。できれば、なぜ彼が仲間を殺すのか、彼の理屈が分かるように描いて欲しかった。そこまでできれば、一段レベルが上がったろう。

失脚というか逃亡生活に入ったのは1999年で、既に70歳だったらしい。70歳まで誰にも殺されず、町を支配できたのは、怪しい敵を全て葬ったことに加え、ただのギャング団ではなく、FBIと取り引きしていた点が大きいだろう。FBIから情報を得て、自分を襲わんとする連中を処理していたのかも。

逮捕されたのは16年後というから、後期高齢者になってから見つかったことになり、よく逃げておられたねと感心してしまった。資金は豊富に持っていたのだろうけど、事前に準備をして、信頼できる協力者も確保していたのだろうか?日本の大物の犯罪者で、ここまで逃げていた人はいたろうか?国が広く、個人の権利意識が高いこともあるだろうが、米国の広さを感じる。

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