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2016年7月 7日

ドローン・オブ・ウォー(2014)

Voltagesobini


- ターミネータ-前  -

対テロ戦争のために無人攻撃機を操縦する主人公。勤務先はラスベガス。そこから彼方の攻撃機を無線操縦する日々。しかし、精神的に参りつつあった・・・

・・・・主演のイーサン・ホークは、どうみても悪役の顔だった。最近は意欲的な出演が続き、彼の出る映画で駄作はないように思う。今回も、悩める兵士の雰囲気がとても良く出ていた。

上官役を演じていたのはブルース・グリーンウッドという俳優さんで、最近よく見かける。人情味を感じさせる顔と、真面目そうで任務に忠実、頼りがいのありそうな上司の役柄が合っている。ケビン・コスナーの代役をやらせたら、おそらくより安いギャラで充分に演じてくれる、そのような印象を持った。

監督脚本のアンドリュー・ニコル氏は、意欲的かつ斬新なアイディアで、独特なSF作品を企画してくる。この作品はSFではないけど、視点は完全にSFの世界だった。

声だけの出演だったが、CIAの上司も大事な存在だった。無慈悲に殺人を命じるクールさに特徴があり、ちゃんと殺す理由まで解説する点が実に怖ろしい。実際のCIAはどんな命令を出しているのだろう?兵士側のほうが怒りにまかせて無茶やっているかも知れない。閉鎖された世界だから。

無人機攻撃は、想像はしていたが怖ろしい話。しかもかなりは現実の作戦に沿っていると思われ、考えを改めざるをえない。戦争は元々冷酷で、無慈悲なものだったのだが、より容赦のないものになっている。

プレデターという攻撃機で誤爆が多いという報道は、かなり前から聞いていた。でも、遠い地域の問題。身近な脅威とならない限り、意味までは理解できない。今はプレデターもバージョンアップしているそうだ。もし自分の住んでいる地域の上空を無人機が飛び交うような事態になったら、どこにも安全な場所はなくなると覚悟しないといけない。

米欧諸国はどう考えているのだろうか?こんな作戦をやったからには、敵側も同様の戦いをしてくることは明白。今は米国が技術と資金を独占しているが、作って輸出すれば、利益は確実に生じる。今すぐとはいかないまでも、将来は必ず立派な輸出品になるだろう。

某国が資金にまかせて数万機の無人機を作り、世界中に飛ばしたら、局地戦においては全て打ち落とすのは難しい。ラジコンのような小型の操縦器を持って、数万人の隊員が敵を包囲したら、たいていの戦いは勝利できるだろう。それを覚悟しているのだろうか?それとも、もっと進化した武器を開発すれば良いと思っているのか?

さらに進化するとしたら、きっと全自動で敵を感知、殺害するシステムになる。ターミネーターの世界だ。それは、局地的にはじゅうぶんに起こりうる。屋外でジョギングしてたら、高空から爆弾か針が飛んでいる時代もありうる。

 

 

 

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