映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« エベレスト 3D(2015) | トップページ | ワイルド・スピード SKY MISSION(2015) »

2016年7月16日

ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983)

Warner

- 制作理由が? -

ボンドは、上司Mに小言を言われ、生活習慣を見直すために保養所に送られる。しかし、そこで犯罪組織の陰謀を目撃し、敵を阻止する仕事にかかる・・・・

・・・衛星放送で鑑賞。バハマを主な舞台に、犯罪組織の核爆弾強奪、恐喝の計画をボンドがいかに防ぐかという話。サンダーボール作戦のリメイクストーリーがなぜ選ばれたのかに関して詳しくは知らないが、シリーズにまつわる権利争いが理由だろうか?

同じ俳優が同じ話を違った演出で演じることは、一歩間違えれば大変な不評につながりかねない危険があったと思う。でも、それでも作品化した根性、度胸に敬意を表したい。コネリー氏は、自分の人気に大いなる自信があったのか?単に金を狙ったのか?

スペクターなみの陰謀が、この作品の制作ではうごめいた気がする。

でも、さすがにコネリー氏も歳を感じさせる。髪は確か既にカツラだったと思うが、それもかなり白髪を加えてあって、実際の年齢に外見を近づけていたようだ。無理をしないメイクをするのは、正しい判断だったと思う。

アクションシーンで大柄の人物と戦っていたが、ちゃんとそれなりの迫力があった。尿をかぶった敵が倒れるというオチも良かったと思うが、残念ながら尿をかぶった時の表情が上手く演じられていなかった。俳優ではなく、レスラーかなにかが演じていたのだろうか?

色っぽいシーンが少なめのように感じた。これも、もしかすると彼の年齢を考えてのことかも知れない。娘のようなヒロインとのラブシーンは、あまりこだわると危ない。もっと他の魅力で作品を売るべきと判断したのかも。

サンダーボール作戦との違いは、ゲームでの戦い。戦争ゲームで負けた方が電撃を喰らうというルールだったが、個人的には子供だましのような印象を受けた。電撃を受ける際の表現は、演技過剰な印象を受ける。カードかルーレット勝負のほうが味があると思うのだが・・・

ローワン・アトキンソンがドジな駐在員として登場していた。昨今の彼より大柄に見えたが、気のせいだろうか?また、キャラクター的にもまだ徹底ぶりが足りていない印象で、徐々に最近の特異なキャラクターに変わっていったということだろうか?

ヒロインのキム・ベイシンガー嬢が大変に魅力的なお色気美女ぶり。クローディーヌ・オージェとは毛色の違うタイプで、時代のせいだろうか?当時の流行は、ファラ・フォーセット嬢に共通するような髪型、体型に移っていたようだ。

ベイシンガー嬢の息の長い活躍には驚く。ポッと出の一発屋とばかり思っていたら、渋いギャング映画などで情婦の役柄を長く演じきっていた。よく理解はできないが、演技力もないとできないことだろう。

核爆弾に関する問題は、この映画の当時より複雑になった。北朝鮮の核開発が一番大きな変化だろう。北朝鮮ならば、作った核兵器を輸出して外貨を稼いでも不思議ではないと思う。もし政権に重大な危機が訪れたら、国内外で実際に使う可能性も否定はできない。その他の国も、どんな理屈で売買、使用に至るか分からない。今は比較的安定した状態だが、経済危機や政変は起きないはずはない。

でも、いまだに互いを調整し、確実に安全を確保できそうな仕組みがない。そこが大きな問題。将来、仕組みを作れなかったことを、残った人間達が呆れながら振り返る時代が来るかも知れない。

 

 

« エベレスト 3D(2015) | トップページ | ワイルド・スピード SKY MISSION(2015) »