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2016年6月10日

007は二度死ぬ(1967)

Ua


- 活劇にぶれた  -

米ソのロケットが相次いで強奪された。互いを戦わせようとする勢力の存在を疑ったイギリスは、007を日本に派遣して敵を壊滅させようとするが、敵の魔の手も迫っていた・・・

・・・・5月15日、衛星放送で鑑賞。この作品は一度観た記憶がある。浜美枝がずいぶんと若く、アイドルのように可愛らしい。表情を作りすぎではないかと思うが、あれが当時の流行なのか?丹波哲郎も非常に若い。

この作品は、日本人だからそう感じるのかも知れないが、あまりに奇想天外な部分が多すぎて、作品の価値を下げてしまったように思う。娯楽の方向に針を傾けすぎた印象。

確かに宇宙や東洋の島の火山を舞台に活劇をやれば、冒険話の興奮度は著しく上がると思っても間違いではない。でも、そのために火山の内部をくりぬいて秘密基地を作る、宇宙船を宇宙空間で捕まえるなどなど、話が実現困難な方向に行きすぎると、呆れる観客が増えてくる。観客を感心させるほうが望ましいと思う。

もしできれば、宇宙船を攻撃して破壊するといったレベルに留め、基地も無人島のどこかにする、あるいは宇宙にこだわらずに新型戦闘機を対象にするなど、いくらでもリアルな方向にすることはできたはず。センスの点で、この作品のスタッフには冒険精神が強すぎるという問題があったのでは?

でも、子供には良い作品だったろうと思う。あんまり静か過ぎると、暗い退屈なイメージができてしまう。活劇も必要だった。そう言えば、ボンドが敵の集団に追われて倉庫街の屋上を走るシーンは、上空から撮影されていて躍動感があった。敵をバッタバタと倒すので非現実的なんだが、退屈はしない。

ほとんどのシーンは古めかしい作品だが、アクションに関しては結構面白い。レスラーと戦うシーンも、スピード感があった。

007シリーズの場合、権利問題がかなり複雑だったらしく、訴訟を繰り返しながら企画が進み、その間にリアルな方向の作品ができたり、娯楽に向かったり、方向性は一貫しなかったようだ。スターウォーズシリースとは違う。

面白いシーンも多い。敵を倒して直ぐにバーカウンターから何か飲んだり、小型ヘリコプターで戦うシーン、敵の車を大型磁石で釣り上げるなど、アイディアに満ちた企画。そこにこだわりすぎて、ややB級の印象につながったかも知れないが・・・・

敵の会社の舞台となっていたホテルニューオータニは今もあるはずだが、外観はずいぶん違う。今はガラス窓の面積を相当増やしているようだ。比較して初めて気づいたが、昔の外観はやぼったく、古めかしかったのだ。

 

 

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