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2016年5月29日

熊本地震で考えたこと④(2016)

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- 物資 -

ホテルの外壁には、窓枠の隅っこ同士がつながるX字型の、独特の亀裂が入っていた。この歴史あるホテルは、報道によれば改修して再開の方針が決まったそうである。耐震性を上げて美しいホテルに生まれ変わったら、ぜひ行ってみたい。

聞くところによれば震災に対しては、意外に保険から出る金が少ないそうだ。農協か一般保険か、全壊か半壊かなど、細かい違いがあるようだが、数百万かけて補修しないと住めないほど壊れていても、5%程度の費用しか補償されないケースが多いらしい。半壊以下の場合は極端に金が出ない規定だそうだ。過去の震災で、そう決まってきたのか?

被災し家は倒壊、立て直す費用のめどが立たない・・・もしそんな状況に落ちたら、はたして自分の気力を保てるだろうか?年齢にもよると思うのだが、劇場主の場合は自信がない。

費用や物資の問題は大きい。震災後の数日は物資の入手に困った。飲料水があるにはあったが、量が少なかったので、御飯を炊くためだけに限定し、他の使用を制限して乗り切った。もし停電が続いていたら、やっかいなことになっていただろう。お米が炊けないと、救援物資をもらいに行くしかない。仕事は当然お休みだ。

飲料水は、常時数リットルくらい確保しておくべきだった。今はペットボトルがあるので、それほど保存に困らないのだから。

パン類はコンビニなどに早朝の時間帯ならあったらしいが、直ぐ売り切れる日が続いていたようだ。我が家は御飯があったし、被災者に遠慮して買いに行かなかったので、数日は目にすることができなかった。被災の範囲がもっと広かったら、入手はもっと難しくなっていたはず。

カップラーメンも、とうとう食べないまま終わった。普段食べないくせに、店から品がなくなると急に食べたくなった。でも被災者が優先されるべきだ。避難所にいる人達の分を奪うのは気が引ける。

トイレの水の確保に困った。後から考えれば、井戸水や湧き水は市内各所にあるので、さっさと汲みに行けば良かった。仕事を優先して情報確認が遅れてしまったので、他の家から分けてもらう始末だったが、今後は手際よくやれると思う。でも考えたが、大都会で井戸もない地域は対処しようがないかも知れない。

支援物資は3日目くらいには大量に届き、捨てないといけなくなった所も多かったらしい。物資を効率よく配分するシステムができていなかったので、過不足を調整できなかったようだ。事前のシミュレーションを怠っていたと言えるのでは?皆が慣れてないので、調整の勘がはたらかなかったのかも知れない。

買い出しに玉東町まで行ったのだが、途中の道路はひどい渋滞。普段なら30分程度の道を、3時間かけて往復した。おそらく避難や温泉入浴のための移動も増えていたのだろう。被災した地域によっては、例えば立野などの場合は、孤立してしまって買い出しにも困ったのではないか?

電気が通っていたことと被災地域の点で、今回は最悪の状況を逃れていた。熊本市のちょっと北側の山鹿市や玉名市は通常に近い生活ができていたそうだが、おそらく断層の位置や向きのため、偶然そうだったに過ぎない。電気も水もガスも、何もかも広範囲で止まっても不思議ではない。局地的な害だったのは幸運に過ぎない。

泥棒がいるらしい。避難した家屋に侵入して物を盗むそうだが、本当に困窮した人間ではなく、職業的、常習的な盗みをはたらいた人が捕まったらしい。もし被災範囲がもっと広大で救援が間に合わないなら、もしかすると盗まないと生きていけないような状態になるかも知れない。自分らがそうならなくて良かったと思う。

 

 

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