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2016年5月 5日

007 ロシアより愛をこめて(1963)

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- キャラクター抜群 -

ソ連の暗号解読器をめぐって、イギリス諜報部をワナにかけようと、犯罪組織スペクターが工作する。ワナと承知で乗り出したボンドだったが、殺し屋につかまる・・・・

・・・・衛星放送で鑑賞。ってことは、たぶん近々、新作が公開されるからだろうか。楽しみだが、劇場にいけるのだろうか?我が子達は誰も007に興味を持ってないようだ。そんなことじゃ、ダンディーになって女どもをはべらかすことはできないだろう。とにかく、行くとしたら一人で鑑賞することになりそうだ。

この作品は今回初めて見た。敵側の作戦が複雑で、手が込んでいたと感心したのだが、当時の観客はどう思ったろうか?あまりに複雑すぎると、観客の理解度が下がったり、いかにも二級品の、オタク的な雰囲気につながったりしかねない。この作品も微妙なラインであったかも知れない。

冷戦の時代、皆が核戦争や大規模な米ソ対決を心配していただろう。その一種の緊張感が、この作品の魅力になっていたのではないかと考える。以前はスパイものが非常に多かった。時代が呼んだのだろう。

そんな時代にスパイの活躍する娯楽映画を作ったら、国際問題に発展しないか?・・・日本政府なら、そう考えて映画会社に無茶な圧力をかけかねない。日本は、上には弱く、下の者には強いのだ。でも英国は誇り高いので、そんな無粋なことはしないのだろう。

主役のショーン・コネリーは、やはりまだ若々しい。腕力的にも、だまし合いでも、敵の殺し屋に負けていた。彼ら英国人は、総合力で勝つのである。今回は、組織が工夫した秘密の武器が役立った。良い流れだったと思う。圧倒的に殴り勝つ必要はない。負けそうなほうが面白くなる。

敵のキャラクターが抜群に良かった。敵のナンバー3だったか、ソ連の女性情報局員の毒のある個性や、ロバート・ショーが演じた殺し屋のクールさなど、対決を盛り上げる設定が素晴らしかった。

イスタンブールで協力してくれる諜報局員も、人間くさい魅力にあふれていた。良き脇役として、充分に作品を盛り上げている。

撮影技術は、CGがなかった時代なんで、明らかにスタジオで撮影していると分るシーンも多く、若い人にとっては失笑の対象となるかも知れない。そして、さすがに古くささは感じる。

 

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