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2016年5月 8日

007 スペクター(2015)

Mgmcolumbia

- 鼻血もの・・・ -

メキシコでのテロ計画を阻止したボンドだったが、スパイ組織は改編によって存亡の危機に陥っていた。単独行動をとるボンドは、ついに謎の犯罪組織スペクターの会議に侵入・・・・

・・・・DVDで鑑賞。この作品は007のシリーズの中で最もヒットしたらしい。劇場には行かなかった。暇がなかった。

冒頭のメキシコでのアクションが素晴らしかった。アイディアが良い。向かい側のビルが爆破で倒壊し、こちら側に倒れてくる様子が実にリアルに写されていて、迫力やリアルさにおいて、滅多にないくらいのレベルに達していた。加えて、それに続くヘリの内部での乱闘も、技術を感じさせるシーンだった。どうやって撮影したのだろうか?

ローマでのカーチェイスもハイレベル。敵とスポーツカーで激しく競り合いつつ、車の新しい技術を試してみるユーモアが素晴らしかった。

この作品は、とにかくアクションに関しては大変なレベルにある。でも、ミッション・インポッシブルほどの度肝を抜く企画ではないと言えるかも知れない。図抜けたアクション映画と言えるには、今日ではもはや俳優が本当に危険な目に遭う賭けが必要だろう。007映画の場合は、ロマンスやユーモアの味わい、伝統から来る安心感のようなものを期待して見られる。

ロマンスシーンは、しかし個人的な印象としては興奮度に欠けた印象。もっと脱がせろ!などと無粋なことは言いたくないが、何か他の表現方法があったように感じた。パンチ不足になった関係で、たぶん子供にも見せられそうな表現にはなったが、007は本来は子供にちょっと教育上の問題がありそうな点も魅力だったはず。微妙な点で、やや大人しすぎた。

ヒロインのレア・セドゥについて、劇場主は満足できなかった。ボンド映画は、演技力よりもスタイル、美貌が大事だと思う。少なくとも、過去の伝統ではそうだ。見るだけで鼻血が出そうなタレントが良いと思う。レア嬢も画像のように大変魅力的な女優だが、お色気路線ではない。

筋書きの面で納得しがたい点もいつくかあった。やっと敵から逃れたヒロインが、あっさりボンドの元を去るシーンがあったが、あれな唐突に写った。何かの諍いがあって、行動を共にとれないのだと納得できる要因が欠けていたように思う。あれでは直ぐに敵側に捕らえられてしまうだろうと予想がついてしまう。そのための別れなのだろうと。

ラストへの展開も理解しがたい。仲間と敵地に向かう中で車をぶつけられて拉致されるシーンがあったが、はっきり言って必要なかった。仲間と別行動をとりさえすれば良いわけだから、敵を追ううちに一人きりになりさえすれば良い。せっかくだから、あそこでも超人的なアクションが欲しい。

敵の黒幕は、惜しいところで逃げ去ってくれたほうが有難い。黒幕の手下を成敗して、部分的にスッキリするくらいで充分だ。シリーズの次回作に向けて、黒幕君はしぶとく生き残って欲しい・・・まあ、ぎりぎりで生き残ったようだが。

モニカ・ベルッチが久しぶりに出演していた。意外なほどの容貌の変化に驚いた。皮膚の性質の違いなのか、欧米人は変化が激しい。超のつく美人であっても、別人のように変化していく。個人的には、彼女は中途半端な老けぶりで登場すべきではなかったように思えた。彼女が出演する必要はなかったと思う。

いろいろナンクセをつけたが、007映画への期待、憧れのせいである。この作品は充分に楽しめる。

 

 

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