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2016年4月12日

マイ・インターン(2015)

Warner

- 良い話 -

ネット通販で急成長した企業の社長に、70才の研修生が直属の部下としてつく。世代の違う二人だったが、やがて友情が芽生える・・・・

・・・・DVDで鑑賞。違和感を感じながら観ていたが、話は良い内容で、ドラマとしての完成度が高いと思った。上流階級のドラマではないのだが、出演者の皆がポライトな話し方をしていたように思う。

職場における男女差別に関して、良いセリフがたくさんあった。差別を厳しく糾弾するわけではなく、分析して問題視しし、改善を心がけようといった健全な視点を感じる。

違和感が生じた理由は、たぶん配役が主因ではないかと思う。ロバート・デ・ニーロが好々爺みたいな人間を演じ、アン・ハサウェイがやり手起業家を演じるのは、意表をつきすぎていたように思う。

意表をつくことは、悪いことではない。予想外の印象が得られたら、作品の好感度に直結する効果があると思う。でも、失敗例も当然ながら多いから、賭けになる。賭けに勝つためには、何かのインスピレーションが働いて、役者の隠れた才能に気づかないといけない。

デ・ニーロは喜劇も得意だ。生真面目な人間だって充分に演じることができる。そこは分っている。今回の役柄に求められたのは理想の会社員の個性で、気配りの効く人間だろうが、彼の場合はさすがにわざとらしさを感じる部分もある。過去の役柄のせいだろう。

おそらく、この役は他の俳優のほうが良かったと思う。かっての二枚目で、今はクタビレているが、どこかに色気を感じさせるような俳優が。たくさんいると思う。

ヒロインは、負けん気の強そうな女優が良い。人を見下すような悪い印象が浮かぶくらいでも良いと思う。頑張りすぎて無理している様子が充分に分るためには、髪がボサボサでだらしない傾向があったほうが良い。そんな中でも、一瞬だけ極めて魅力的に写るシーンがあれば、最後には好印象につながる。それが常道ではないか?

配役には不満を感じたが、ストーリーは悪くなかった。ひねりが足りないと言えばそうだろうが、分りやすく、上品で、軽いギャグ、軽い冒険もあり、昨今主流の激しい表現方法を採っていない点が良い。

ファッションに関してはよく分らなかったが、スタイルの良いアン嬢を採用したのは、おそらく服のセンスの良さが理解できるような女優にしたかったからと思える。たしかに充分な美しさを感じた。ただし、そのへんは、メーキャップや衣装係の努力でいかようにもできると思う。もっと年輩で、もっと切れ者の雰囲気がする女優のほうが良かったはず。

デート中に観るのも悪くない内容だと思う。家族での鑑賞だって可能だろうと思う。大受けは規定できないが・・・

 

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