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2016年4月 6日

バケモノの子(2015)

Tohoetc

- 三船降臨 -

孤独な少年がバケモノ達が住む世界に迷い込み、武術の弟子入りをする物語。DVDで鑑賞。

極めて真面目で、健全な路線の作品だった。子供の成長や友情、恋愛、師弟愛、真摯な努力など、盛り込まれたテーマの全てが教育上よろしい印象。それでいて、ちゃんと娯楽として成り立つようにギャグも満載であり、よく考えられた企画だと感心した。

実写の画像をアニメ化するスタイルが、過去の作品と同様に使われていた。効果的だと思う。立体的なイメージが美しく表現されていた。でも、この手法に劇場主は少し飽きつつあるのも確か。

子供には最適の作品だと思う。非常にヒットしたような評判は聞いていないが、ジブリ作品と何か違うのか、ややマイナーな興業に留まっているような感じがする。営業面に何か問題があるのだろうか?

大ヒットを狙える企画かどうかは、確かに少し疑問に感じる。バケモノの怖さ、異様さが際立つ路線ではなかったので、キャラクターとしてのウリ、イメージとしての訴える力は感じられない。たとえば、ネコバスやトトロはキャラクターグッズになりうると思うが、今回登場したバケモノ達は、仮に映画がもっとヒットしても、メジャーなキャラクターにはなりにくい印象。もっと異形で良くなかったろうか?

少年が青年になっていく必要があったのかどうかも、少し疑問に感じた。青年が大人の怪物達と戦うヒーロー映画ではない。少年のままのほうが、端的に言えば少年受けしやすかったかもしれない。心の部分や技の部分が成長すれば良かったのである。人間の少女が出てきて彼を支えてくれる話も悪くはないが、バケモノの世界で支えてくれたほうが、さらに良いと思う。

バケモノである「クマテツ」は、三船敏郎が演じていた役を連想する。ちょうど、無法松役の三船にほぼ同じと考える。セリフの話しぶりや動作まで、よく似ている。ヤクザとは違うし、半グレとももちろん違う。腕力はあるが、うだつの上がらない人物で人間らしい魅力を感じさせる個性が狙いだろう。

今回は役所広司が声を担当していたらしい。良い声だった。

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