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2016年4月 9日

クリムゾン・リバー(2000)

Gaumont

- ロケ地が最高 -

アルプス山中にある大学。優秀な人材を送り出している。その大学で奇妙な死体が発見され、捜査官が派遣されるが・・・

・・・・何度か部分的に鑑賞した記憶がある作品。今回は衛星放送で鑑賞。

どこかの本当の学校を舞台に撮影したような印象を受けたが、どこだろうか?体育施設かも知れない。周辺の風景が美しいし、雪山も近いので、物語の舞台が分りやすい。画像にもあるように、「なぜ、こんな所に大学があるのか?」が大きなカギになるので、ロケ地の選択はとても大事だった。この作品では大成功だったと思う。

不気味な死体が登場し、しかも解剖までしつこく描かれるので、小さな子供には向かない作品。猟奇殺人犯が登場する謎解きの物語として作品がスタートするので、そんな映画が好きな大人なら、かなり楽しめるかも知れない。家族でいっしょに鑑賞するタイプの映画ではないと思う。

スリラー映画でも、猟奇的な作品でないなら、家族で鑑賞できる。でも、エログロの要素が感じられる映画は、雰囲気を壊すように劇場主は考える。昨今は、猛烈に刺激的な死体でもはっきりと写すことが多いが、表現方法は昔の大人しい方法のほうが好ましいように思う。子供の感性に悪影響がないだろうか?

ラストの展開は、前半部分では全く予想できなかった。だから、この作品の作者の意図は充分に成功していたに違いない。予想できない結末にならない限り、観客は驚くことがないから、印象にも残らない。この作品はロケ地、ストーリーの意外性のおかげで印象に残った。

大傑作スリラーとは思えない。印象的だが、深みに欠けていたかもしれない。たとえば犯行の動機が家族愛だったりしたら、犯行がむごたらしいものであっても、多少は情状酌量ってなものがありうる。共感を生みやすい何かが欠けていたかも知れない。

主役のジャン・レノ演じた刑事が、犬を怖がるという話は、本当に必要だったのか疑問に思えた。原作となった小説では何か良いセリフがあったのかも知れないが、この映画だけ観たら、安っぽい理由でキャラクター付け目的だけに設定したように感じる。

ヴァンサン・カッセル演じた刑事のキャラクターにも、今ひとつ感情移入できなかった。荒っぽいシーンの演じ方に問題があったのかも知れない。不必要に喧嘩っ早いような気がした。喧嘩しても魅力的に感じるのは、高倉健のように耐えがたい仕打ちを受けても耐えた人間だけだ。

ラストで雪崩のシーンがあるのだが、迫力に欠けていた印象。雪崩は必要なく、崖からの転落の恐怖のほうが効果的だったかも知れない。

 

 

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