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2016年3月25日

アース・トゥ・エコー(2014)

Llc

- オリジナリティの問題 -

立ち退きを命じられた地域で過ごす少年達。携帯電話の異常の原因を探るために郊外に出かけるが、政府機関に追われることになる・・・・

・・・・DVDで鑑賞。「ET」や「クロニクル」「クローバー・フィールド」などを真似たような作品だったが、カメラワークも少年達の演技も非常に高度で、CGの出来映えも素晴らしく、良くできた小品だった。疑似ドキュメンタリー風の作品は、スリラー映画では食傷気味だが、さわやかな少年ものの作品の場合は、まだまだ効果的と思う。

少年達の仲違いや、別離を基調にして、ノスタルジックな雰囲気を生かそうという狙いを感じた。それとSF、謎解きの要素も加えて、興奮もあって味わいもある話ができそうな狙いは充分に理解できた。そして、かなり成功していたと思う。

この作品は家族で鑑賞することを前提にしていると思う。恋人と観ても悪くはないだろう。「どこかで観たような映画だね。」という感想がもれるかも知れないが。

里子という少年が実質上の主役だったようだが、途中までは黒人でビデオマニアの少年のほうがストーリーテラーになっていて、切り替わる格好になっていた。主役の交代が意味のあることだったのかは分からない。

少年達のキャラクターに、もう少し工夫があると良かったかも知れない。それなりに個性があったようだったが、一人一人が魅力的に感じられるよう、分かりやすい表現が望ましいと思えた。無謀だったり、何かトラウマを抱えていたり、クセがあったりをさりげなく表現できたら味が出る。

美しい少女が出演していたが、彼女の意義が中途半端だったかも知れない。クラスの男子憧れのスター的存在が、事件を契機に身近になるという流れなら、もっと違った演出が望まれた。おそらく、3人の間で彼女を争って喧嘩が起こるとか、色っぽい寝顔に男性側がそわそわするとか、おかしなシーンだって望ましい。

最初の段階で、「オレは町を出るまでに、彼女と一回デートしたかった・・・」 「オレは彼女になんか興味ないね。お高くとまってるもんな。」「彼女はそんなんじゃない!」・・・そんな台詞が欲しい。狂おしいほど愛しい少年の愛情を表現することは、たぶん作品の質を上げる効果があったと思うのだが・・・

「ET」との違いは、時代のせいもあるし、オリジナリティの違いがあるからかも知れない。感動の度合いが違う。爽快感につながるのは、逃避行でMTBを操って車をまくシーンや空を飛ぶシーン。今回は、逃走劇でスカッとするのは難しかったように思う。ETに相当するのが「ジュブナイル」みたいな存在というのも、少し検討不足の印象。

ラスト近くで飛行船が出現するCGは素晴らしかった。技術はすごいくハイレベル。でも、基本的なストーリー構築、キャラクター設定など、ドラマ部門に改善の余地ありという印象。

 

 

 

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