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2016年3月16日

殺し屋チャーリーと6人の悪党(2014)

Albatrosfilm

- ストーリー良し -

便利屋業のチャーリーが、ある奥さんの殺害を依頼される。しかし、妻は先に歯科医夫婦に襲われてしまう。チャーリーは歯科医も脅し、金もせしめようと画策するが・・・・

・・・・DVDで鑑賞。複雑に騙し合いが絡まる話は何度か観たことがあるが、この作品もなかなか良くできたストーリーで、面白かった。メジャー作品じゃなかったようだが、切れ味の良い小作品という印象。

子供にはよろしい影響はないと思うのだが、おそらくワルガキ達は、この種の裏切り~どんでん返しのクライム映画は大好きであろう。けっこう楽しんでくれそうな気がする。恋人と観るために良い映画かどうかは自信がないが、そこそこ楽しめるのでは?

設定が良かった。悪いヤツラが大勢登場し、互いに出し抜こう、騙そう、そして殺そうとしている点は共通で、極端に冷酷な存在はなく、皆がそこそこ悪人という点が良い。際立つ悪役がいて、一人だけが他を出し抜くと、後味が妙になったろう。よく考えてあった。

ただし、できれば主役は強面の俳優で、本当に人を殺しそうな迫力があったほうが良かったかもと、まず思った。サイモン・ペグでは面白くはあっても、迫力には欠ける。たぶん、ミスキャストだったのだろう。人気を重んじたに過ぎないはず。

あるいは完全なサイコキラーで、殺しを楽しみつつ、助けそうで助けない、そんな狂った個性の持ち主であっても良かったかも。狂いぶりが激しいと、おそらく面白みも増すのである。

歯科医の夫と、受付けをしている妻役はなかなか良い味が出ていた。妻役は「ウォーム・ボディーズ」のヒロインだそうだが、全く印象が違っていて気づかなかった。悪巧みを懸命にやろうとする時の表情が良かった。

殺しを嫌がる人間が助けてもらって、やれやれ生き残ったか、そうだな悪いやつじゃないから・・・と思ったら、偶然の事故で結局死んでしまうといったギャグ的な死に方があっても良かったかもしれない。小細工のような演出に過ぎないが、この種のブラックユーモア映画の場合は、有効な手段と思う。

悪徳警官の役は「カクテル」で哲学者ぶったバーテンを演じていた役者だが、怖さが上手く出ていなかったように思う。もっとデブで、根っから悪人ズラした俳優のほうが良かったのでは?見るからに悪徳警官の雰囲気がする肥満体の悪役はいっぱいいると思う。

どれくらい怖さが出るか、どの程度笑える個性の持ち主か、その加減が非常に難しい。シニカルに笑えるキャスティングに上手く持って行くためには、よほどのセンスがないといけないのだろう。 

 

 

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