映画評

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2016年2月24日

セックス・テープ(2014)

Mrc_etc

- ネット規制に関して -

新鮮な体験を求め、自分たちのセックスを録画した夫婦。しかし画像を消し忘れ、複数の人にシェアしてしまった。それを回収すべく、夫婦は行動を始めるが・・・・

・・・・キャメロン・ディアス主演のセクシー・コメディ。激しいアクションがあるわけではないが、現実に起こりそうで少し現実離れしたラインをたどり、なかなか良くできた作品。演出が米国独特のタッチで少し古くさい印象も受けたが、広く一般に受けるために、あえて過激さを狙わなかったようにも思う。

ヒロインはさすがに肉のだぶつきが気になる年齢になったが、元々がスリム体型なので、喜劇においてはちょうど良かったかも知れない。もし凄く若々しい体型のままだと、色気が先に立っておかしさが損なわれてしまう。いっそ、もっと太っていても良かったかも知れない。

作品の最後まで、他にもっと最適な女優がいなかったろうかと感じながら鑑賞した。お色気があってグラマーで、ヌードを見せるとハッとするけど、口調が激しい三枚目のキャラクターが望まれる。怒った時の表情が心底怖いほうが、この作品の場合は笑えると思う。

たぶん、シャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンのほうが面白くなったような気がする。整った顔の美人女優が三枚目キャラクターになり、怖い顔して必死の形相を見せるほうが、可愛らしい女優より面白いだろうと想像する。

相手役が非常に良い俳優だった。真面目そうな特徴の薄い顔なんだが、好感を持てるし、微妙な表情をする際に演技過剰にならない節度が保たれ、ディアス嬢とは相性の良い俳優だった。

コメディの場合、美人女優の相手役は、大柄でマヌケな印象の俳優が良い。「奥様は魔女」の場合と同様、目立ちすぎず引き立て役に徹して、昔からの約束のパターンである表情と声色を使う必要がある。斬新な表情では観客が理解できないから困る。

性行為の記録をオープンにするカップルが、実際どれくらいいるのか知らない。おそらく、演出家やカメラマンがいて、アングルなども充分に計算しないと、他人が観ても気持ち悪いものしかできないように想像する。まさか自分が記録しようとは、劇場主の場合は考えない。

女性だけを写したものなら興味があるが、毛むくじゃらの男性のお尻の穴など、鑑賞したくはない。男性抜きでやって欲しい。だから、ただのポルノサイトのほうに興味がある。ただし高額な料金を請求されたり、ウイルスをもらうのが怖いので、実際には拝見できていない。

動画のアップロードも、間違って送信したら大変なので、やったことがない。遠隔操作で後から消去できるシステムも本当にあるのか知らない。できると書いてあっても、例えば使うソフトのバージョン違いなどにより、実際には操作できない仕組みのサイトだってあるのでは?出してみないと、消せるか分からないのが怖い。

個人情報保護法との関連も気になった。アップロードした時は公開に同意したと解釈されるが、気が変わって消去を望んだ場合、既に拡散された情報を消去する権利がないのは、保護法の理念から考えるとおかしい。

普通の人は自力だけで情報を削る技術がないはずだから、保護法の限界があるか、もしくはサイト側への締め付けが足りないと考える。いっぽうで削除や改編を容易にすると、成りすましによる改編が多発する危険性も高い。

コピー、拡散が困難な技法で画像を公開することが望ましい。権利侵害が発生した場合を考えると、そう思う。YouTubeは、簡単にコピー拡散できるようだ。情報保護が難しいので、そこは変えるべき。 コピーを拡散されたことが明白で、しかも権利を侵害する場合は、おそらくデータの形態で判断できる。瞬時に削除や転載拒否が可能な仕組みが欲しい。

おそらくコピー動画の再アップロードの段階で、サイト管理者側がアップ困難にできると思う。閲覧だけなら不自由はないが、コピーや転送は困難で、何か処理をしてコピーした場合は、コピー者が特定できる仕組みを作るのも可能と思う。

ラインの会話が漏れたベッキーとゲスの極みボーカルの件は、個人情報を誰かが漏らした点で、漏らした人間のほうに法的な問題があるように思う。近親者か、あるいは楽屋に置かれたスマホをこっそり見ることのできる人物、奥さん、マネージャーなどなら可能と思うし、全く外部から侵入することも技能者なら可能かも知れない。

管理がやかましくなると、自由度が損なわれて面白味はなくなる。自由と権利のバランスが難しい。成りすましができないこと、相手がいる場合は相手の権利が保護されていること、写っている人の同意が確保できていること、削除希望が確実に実行されることなど、今よりも厳しい規制は必要と思える。

自由なネット空間で遊びたい人達は、損害賠償保険付きで遊べる特殊なサイトだけで遊べば良いと思う。誰かが権利を損なわれたら、高額の賠償を要求されることを覚悟の上でなら、自由にやってよいと思う。

 

 

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