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2016年1月 4日

トゥモローランド(2015)

Dhizney

- おじさんが主役? -

発明好きな少年が、美少女に導かれて未来都市に到着。しかし、彼はその後現代に戻って来る。なぜか?・・・

・・・・ディズニー制作のSF映画。DVDで鑑賞。映像は美しく、冒頭から登場する少女役が非常に可愛らしく、印象に残った。

ディズニー映画としては少し毛色が変わっていて、主人公のひとりは中年のおじさん。そこが、そもそもの失敗の元ではなかったかと思えた。

ディズニーランドにあるトゥモローランドとの相互的な影響を狙った企画ではないかと疑った。アトラクションが先にあって、そこへの集客のために映画を企画したはず。それで少し無理が生じて、作品のストーリーが回りくどいように感じられたのではと思う。

主人公のジョージ・クルーニーには、あまり魅力を感じなかった。少し人物的に軽すぎて、かえって少年少女から見ても敬意を感じにくいような、存在感のない人物になったのではないか?好意のために、敬意もある程度は望まれる傾向はあると思う。

キャラクター設定が難しい。子供映画で主人公がクールすぎると、子供達が笑えない。大まじめなんだが、気むずかしい。または、独善的だが良心に満ちていて敬意に値する、そんな微妙な個性を演じないといけない。

もう少しで良いから、人類の未来に危機感を抱き、悩んでいる様子が分かったほうが良いと思う。もっと暗い顔をしてて良いし、風貌も良くなくていい。はっきり言って、ジョージ・クルーニーでなくてもいい。

そもそも、おじさんが主役でないほうが良いと思った。大事な人物であっても構わないが、主役は少女のほうが良かったと思う。そして、少女が迷い込む世界の中で、おじさんが登場してくれたほうが自然な流れになる。きっと脚本に問題があったのだ。

化学知識のある少女役こそ、主役であるべきだった。そして、できればヒロインもヒネた不良とか、より個性が目立った方がよかったと思う。この作品の中では、ディズニーチャンネルの子役達のような、わざとらしい演技が目立ったが、もっとワルそうな態度の演技のほうが魅力的に感じたはず。

ラスト近くの展開も、少し拍子が抜けたように思えた。何かのアイディアを考え、誰かがそれに反対し、抑圧され、逃げ出して戦い、最後には勝利を得る・・・・そのパターンで行くためには、時間配分も大事。前半が長すぎ、最後が短すぎた。そして全体を通じては冗長になった。

この作品は、いちおうは子供用だと思う。そのように企画されているはずだから。でも、子供だって拍子抜けしてしまうかも知れない。大人は、おそらく途中で仕事の残りが気になりそうに思えた。

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