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2015年12月21日

ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)

Paramountetc

- 第一級 -

スパイ組織IMFはCIAから敵視され、活動停止処分となる。しかし、その間にも謎の組織が、各国でテロ行為を進行させていた。メンバーはCIAに追われつつ、独自の行動を始める・・・・

・・・・DVDで鑑賞。冒頭で輸送機にトム・クルーズが実際にへばりつくシーンが、この作品のメインだったと思う。最初に度肝を抜くアクションシーンを持ってくるのは、後が尻つぼみにならないか心配じゃなかったろうかと考えたが、この作品では他にも様々なアクションシーンがあったので、杞憂だったようだ。

シリーズ第一作はデ・パルマ監督スタイルで、サスペンス映画の王道を行くような緊迫感が特徴だったが、その後はアクションが売りになっていて、これは観客の支持の動向から考えての選択だと思うが、今のところ成功していると思う。信じられないような高度のアクションを見れる。

トム・クルーズには本当に感心する。体をはって危険きわまりないアクションをこなし、飽きが来ないように毎回違ったものを作り上げることに成功している。おそらく複数の優秀なアクション部門の協力を得ているのだろう。元々肉体派じゃないのに、キン肉マン俳優達も敵わない活躍を続けている。

今回はバイクでの追撃シーンが素晴らしかった。スピード感の表現が上手い。スタントマン達が念入りに計算して、車の間をバイクがすり抜けて行けるように工夫していたに違いない。事前に小石などを入念に除去し、バイクが転倒しないようにもやっていたはず。おそらく遅めのスピードで撮影して少し早回しで再生したのだろうが、迫力が出ていた。

水冷型コンピューター室内部の作業も面白かった。邪魔が入ったり、協力を受けたり、展開が面白くなるようによく考えてあった。

そんな工夫が随所にあるので、この作品は家族皆が楽しめると思う。第一級のアクション映画だ。小さな子供にまずそうに思えるシーンは少ない。冒頭で若い女性が銃殺されるシーンがあったが、血は出ていなかったようだ。あまり無残な死に方は写していない。

ボンドガール的な女スパイ役は、イギリスの女優らしい。クールそうな美人で、色気に偏りすぎてないので適役だった。敵役の冷酷そうな俳優も非常に感じが出ていた。無駄にマッチョでない点が良かった。007シリーズよりも、キャスティングに優れていると思う。

中国系、香港系らしき会社が制作に関与していたようだ。資金面での信頼があるせいだろう。このシリーズは必ずヒットすると考えてくれているのだろう。実際にも相当ヒットしたらしい。

ストーリーのために無理したと感じる設定はいくつかあった。冒頭で飛び乗った輸送機で、後のドアが開いていたら、真っ先に人間が落ちそうに思う。風の具合などに不自然さが感じられた。録音を聞く段階で敵の工作が既に仕込んであるというのは意表をついたが、IMFの組織の特性を考えると、良いアイディアではないかも知れない。

細かい設定の面でも観客が疑問を抱かないようにできれば、作品のレベルはもっと上がると思う。

 

 

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