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2015年12月 9日

ANNIE/アニー(2014)

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- 黒人にこだわり -

代理母の元で暮らす孤児のアニーは、選挙戦の道具として富豪に引き取られる。富豪は徐々にアニーと心を通わすようになるが・・・

・・・・有名な舞台の何度目かの映画化作品。今回は富豪もアニーも黒人で、音楽にも若干の変化があった点が特徴。

見終わった時点で、悪い印象はなかった。旧来のアニーとは微妙に違っていたが、呆れるほどの酷い劇とは思わなかった。ただし、非常に斬新な企画で、元々のアニーよりずっと素晴らしいとも思わなかった。この作品が作られた意味が曖昧な気がした。

老富豪の役が黒人になるべきだったとは思えない。もちろん黒人の富豪も多いとは思うが、一代で巨万の富を得た人物は、多くの場合は白人だろう。それに、いくら何でも今回の富豪は若すぎたと思う。そこに、まず無理があったのでは?黒人にこだわらない方が良くなかったか?

悪役の育て親役がキャメロン・ディアスで、おそらく意外性を狙ったキャスティングと思う。良い配役だったのか、最後までよく分からなかった。個人的には、歌が非常に上手いか、見た目だけでも笑えるようなコメディアンのほうが、作品の全体への影響を考えたら良くはないかと思った。

キャメロン・ディアスの元々のキャラクターは、スタイルが良く、お色気があって可愛いといったものだった。最近は意欲的な悪役、情けない年増女のキャラクターに挑戦し、なかなか良い雰囲気を出していたが、この役では無理も感じた。もっと意表をつくメイク、例えば特殊メイクでどんばらを抱えるほど太るなどが必要ではなかったか?

アニー役には満足した。可愛らしい子役が普通なら選ばれると思うのだが、「バスタブ島」の印象が強烈なウォレス嬢は、可愛らしさを上回る存在感がある。しかも歌だって歌えていた。踊りに関しては、動きさえ軽快なら、この作品の場合は構わないように思う。

彼女が大きくなっても女優業ができるかどうか知らないが、成長した姿が気になる。おそらく太らなければ、厳しい状況から立ち上がる役柄にピッタリだろう。悲劇的な境遇が似合い、そこからファイトを燃やすような顔をしていると感じる。

ダンスについては、最後のほうで二人が川のほとりで踊るシーンはいただけなかった。物語は基本的には都会の話なんで、場所は都会の中、路地か部屋の中が良いと思う。だから場所も良いとは思えなかったし、踊りの盛り上げ方が不足していた。二人だけで踊らせたら、本職の踊り手には敵わない。下手くそに見える。演出は工夫が足りなかったと思う。

それでも有名な話。曲やストーリーが素晴らしいので、全体的には観ていて楽しい作品。たぶん家族で観るのも悪くない映画ではなかろうか?

 

 

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