映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« オリエント急行殺人事件(1974) | トップページ | 介護ビジネスの罠(2015) »

2015年12月15日

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)

Dhizney

- イラク問題と関連? -

ある国の武装集団がアベンジャーズによって壊滅した。しかし、そこには恐るべきワナが仕掛けられ、アベンジャーズ自らが新たな敵を生んでしまったのだあ!・・・・・

・・・・DVDで鑑賞。CGの出来映えは、今までのマーベル関係作品の中でも最高だったかも知れない。特に超人ハルクの戦いぶりは凄い迫力で、力感にあふれたものだった。でも、ストーリーに関しては始めから無理があった。途中で中だるみのような時間帯もあった。

この作品は、家族で楽しめるだろうと思う。機械をバラバラにするシーンはあるが、人間はそこまで惨い死に方はしていない。ただ、血が見えるシーンは多いので、小さな子供には悪影響もあるかも知れない。恋人と観る作品としては、少々幼稚な印象もある。あまり考えずに、戦闘シーンでスカッとしたいアホウなカップルには向く、というと言い過ぎか?

理屈の面では最初から無理が多い。いちいち気にしていたら、話を楽しめない。要は、敵の何者かによってワナが仕掛けられ、戦いに勝って敵を潰したように感じたのは間違いで、自分らによって新しい敵が生まれ、危機を大きなものにしてしまった、そこから仲間が団結してどう戦うか、そこを理屈抜きで楽しむことになる。細かいことは、気にしてはいけない。

でも、ブラック・ウィドウの武器は主に拳銃だけなんだが、それで機械集団を簡単に倒している。さすがに、そこはおかしい。頭と身体能力を使って、例えば電柱を倒して敵に当てたり、何か落しかけたり、工夫のあるアクションが欲しいと思った。

アクション映画なので、無理に恋愛感情の表現を持ち出す必要はないと思う。諍い合うシーンは必要で、小さな喧嘩を繰り返させ、ラストに向けて協力に持って行くまで、こまめにアクションシーンを盛り込んだら良かったと思う。中だるみを感じさせたら、アクション映画としては失敗。

このストーリーにも原作があるのだろうか?それとも、映画用のオリジナルストーリーだったのか、よくは知らない。新しいキャラクターが数人誕生していた。超能力で意志を操り、破壊能力もある女性と、遺伝子操作で生まれ、神経回路にも独特のものがある新生物の怪人など。でも、独創的なキャラクターとは感じなかった。もっとヒネた個性が欲しい。

そもそも、この作品のアイディアだが、ISをヒントにしたのだろうか?敵を派手にやっつけたつもりで、新たな敵を作って泥沼状態に陥るのは、イラク戦争を思い出させる。正直、劇場主もイラク地方がこんなになるとは予想していなかったが、米国庶民の多くも同じだったろう。考えが甘かったと思う。

おそらく現地を知る人は、強圧政治のフセイン政権が去ったら、ひどい混乱が待っていることは予想していただろう。劇場主は、ソマリアみたいな状況になるかもと考えていた。まさかソマリア以上のやっかいな状況が発生することは全く想定外。おそらく、戦争後にできた政権の姿勢や、米軍が撤退する時のタイミングや順番に何かの問題があったのだろう。劇場主には打開策を提示することができない。どうすればよかったのかも、全く分からない。どうやっても、酷い混乱と力の行使が待っているように思えてならない。

ISを倒し、その後も管理するためには、スンニ派で穏健派、しかも武力が圧倒的で資金面も万全という勢力を作り、陸上で包囲する必要がある。もしくは違った方向で、フセインなみの強圧政治勢力が必要だろう。そいつらが様々な部族を監視し、過激な宗教勢力を駆逐し、恐怖政治を続けない限り、過激派組織が次々と事件を起こすことは確実。穏健派は攻撃に弱いので、現実的に必要な政治体制は、軍事政権が基本になると予想する。

住民にとっては、いずれにせよ苦難が待っていることになるだろう。

 

« オリエント急行殺人事件(1974) | トップページ | 介護ビジネスの罠(2015) »

無料ブログはココログ