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2015年11月 3日

プレデスティネーション(2014)

Presidioetc

- 本物求むべし ー

時空を旅して爆弾魔を捜査する組織のエージェントが主人公。爆弾魔の捜査の鍵となるのは、犯人の恋人。主人公はバーテンに扮して、彼女と接触・・・

・・・DVDで鑑賞。複雑な展開で、描き方や配役によっては凄いSFになったかも知れないと感じた。なぜかは分からないが、途中でストーリーが読めてしまったので、演出に問題があったのかも知れない。

アイディアは素晴らしかった。原作の小説があるらしいが、これは小説で読むなら傑作と感じただろう。映像化は非常に難しい。観客の予想を超えないといけないし、最後には理解され、納得いくようにしないと後味が悪くなる。

バーに一人でやってきた若い男は、元々は女性だった・・・・これが納得できるためには、特殊な風貌の女優~男優が必要になると思う。いかに演技力があっても、見た目で男と女の区別がつかないほどまで演じ分けられる俳優は少ない。元々性転換をやったような俳優しか難しいだろう。

今回、その役を演じていたのは女優で、独特な風貌をしてはいたが、明らかに女性であり、男の格好には無理を感じた。性転換した俳優を探す必要が絶対にあったと思う。本物には、なかなか敵わない。

観客の納得を得るために、本物が必要。本物が見つかった時点で、映画の企画を進めるくらいの覚悟が必要だったと思う。

主人公を演じたイーサン・ホークは、充分に役割を果たしていたように思った。いつの間にか彼はタフなエージェント役が板につくようになってしまった。今後は悪役が向いていると思う。誰にも真似できないような、寒気のするほどの悪役が、彼ならきっとできると思う。

この作品に、もし敵役がいたら素晴らしい出来上がりになっていたかも知れない。爆弾魔でも良いし、組織の上司でもいい。目で見える敵がいたほうが、分かりやすい展開になるはず。そのために、爆弾魔の顔を隠す必要はなかったかも知れないと思う。顔については、整形を繰り返して正体不明とでも設定すれば、説明はつくと思う。

なまめかしいお色気の要素も不足していたかも知れない。性転換が大事な要素となった映画である。ホモセクシャルを連想させるようなシーンはあっても良いはず。セクシー系の音楽を全編で使うという手もあったと思う。

 

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