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2015年10月16日

イントゥ・ザ・ウッズ(2014)

- 大物勢ぞろい -

赤ずきんちゃん、シンデレラ、‘ジャックと豆の木’のジャック、ラプンツェル、そして魔女らが森に入って繰り広げる童話のような話を、ミュージカルで描いた作品。ブロードウェイの作品の映画化だろうと、直ぐ分かる作品。DVDで鑑賞。

よくできた話で、アイディアが良かった。出演者がやたら大物だったのも、そのせいか?。おそらく舞台が非常に人気があって、予算が充分集まったからか?あるいは、役者達が出演を希望してきたのかも。発想が楽しい物語なので、演じたい歌いたいという欲求が生まれそうに思う。

このストーリーは一人の作家が考えたのだろうか?随分と複雑で、しかも洒落っ気に満ちた流れで、複数の人達がアイディアを出し合って進めた企画のような、そんな匂いを感じる。単なる童話の集合体に留まらず、不倫話や現代風ギャグや、様々な要素がてんこ盛りになったミュージカルスタイルが、実に上手く構成されている。不倫の要素が確かに必要だった。

歌詞は理解できなかった。かなり省略や比喩が多くて、文語とは違って理解しにくい。歌は、日本人の劇場主の耳には非常に上手く聞こえたが、役者本人の歌かどうかは判別できなかった。たぶん、音響技術で高度に処理された本人の歌声だったのでは?

主人公は子供ができない夫婦だったようだが、中心になって一番活躍するのは魔女役のメリル・ストリープであった。ちゃんと歌も歌っていた様子だが、彼女の歌は「マンマ・ミーア」の時もそうだが、非常に上手いのか判断できなかった。でも、この作品の性格を考えると、充分な歌唱力だったろう。

ミュージカル映画の場合、声量があるかどうかは大きな問題だと思う。本職のミュージカル俳優の場合は、やたら声量があるので、映画に出演しても声を張り上げる傾向がある。ところが、我々からすれば劇場で観ているわけではないので、声の大きさは音量で調節すれば良い。大仰に声を出されると、場にふさわしくない印象が生じる。映画用の歌い方があると思う。

もう一人、大スターのジョニー・デップも出演し、ちょっとした端役だったが、楽しそうに演じていた。でも、チョイ役すぎてもったいない印象も受けた。話題作り、彼目当ての観客を期待したことなどが想像された。

話の流れは面白かった。どうも米国の観客は、この種の物語が大好きのようだ。テレビシリーズで、魔女や魔法使いと戦う物語が長々繰り返されているし、オオカミや吸血鬼のなんとかサーガというシリーズも多い。安定的なファンがいるのだろう。

日本の童話がテレビシリーズになった例は知らないが、逆に日本の場合は鬼太郎シリーズが人気だったから、あれが代わりになっているのだろうか?

 

 

 

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