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2015年10月22日

美女と野獣(2014)

Path


- 求むイケメン -

魔法で野獣に変わった王子と、父親を救うために人質となった美女との話。DVDで鑑賞。大きな看板で宣伝していたので気になっていたが、劇場に観に行かないで良かった。行ってたら、猛烈に後悔していただろう。

美しいシーンは多かった。森が人の行く手を阻もうと動く場面や、城の広大な光景、鏡を上手く使った回想めいたシーンは、表現力を感じた。CGの出来には満足できた。

過去の姫役は美人女優で、なんとなく鹿のような顔をした適役だった。ヒロインに姉がいたという設定は知らなかったが、姉たちは役割を上手く果たしていたように思う。シンデレラの姉のような役割だったようだ。

でも、作品の制作の意図が分からなかった。例えばディズニー作品との違いを挙げるなら、①アニメでないこと、②アメリカ女優が登場していないこと、③巨人が登場して人間と戦っていたこと、④魔女も登場していないこと、⑤昔の恋愛物語が大きなウェイトを占めていたことなど。どんな意味があったのだろうか?CGを使うことだけか?

主人公の恋愛感情もよく理解できなかった。なぜヒロインは野獣を好きになれたのか、理解できなかったのは私だけだろうか?同情心か?一般的にも理解できないように、個人的には感じた。アニメ版ではオオカミとの戦いなどがきっかけになっていた。

理屈抜きで納得してしまうためには、ヒロインが猛烈に美しいか、王子が問答無用の美男子で、どんな性格をしていようとも見た目だけで惚れざるを得ない、そんなビジュアル面の説得力が必要だった。今回の主演に、そこまでの魅力は期待できないと思う。

今、フランスにどんなイケメン俳優がいるのか知らないが、いないはずはない。演技など無視して、台詞を減らしてでも、もっと若いイケメン俳優を使い切ったほうが良かったと思う。

観客としての対象を、どのように予定したのだろうか?童話の実写化の場合は、基本は少年少女、特に女の子、あるいは元少女で、現在は行き遅れの夢見る女性が思い浮かぶ。画面は美しく、夢に浸れることが望ましい。宝塚に近い路線。それなら、配役もストーリーも全く変えないといけないだろう。

ディズニーアニメ作品は美しいダンスのシーンがあった。皿やフォークが踊る舞踏会は、立体的な構成になっていて、大人も子供も楽しめるように工夫してあったと思う。あれを見ている我々は、実写化された映画にもCGなどを使って夢あふれるシーンがあるのでは?と期待してしまう。そんな路線は完全に排除されていたようだ。

踊りのシーンにCGは必要なかったかも知れない。素朴でシンプル、でも心温まる、そんなダンスなら、観客は二人の心の結びつきを理解しやすい。それに、狂言回しの役割をする存在が足りなかったようにも思った。

 

 

 

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