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2015年10月10日

ホビット 決戦のゆくえ(2014)

Warner

- ゴラム君は? -

火を吐くドラゴンとの戦いは前作から続き、町が壊滅。町の人々は遺跡に入ろうとするが、遺跡の主は財宝に目がくらんで戦いが起こる。人間、ドワーフ、エルフ一族がにらみ合う中、怪物オークの軍団がやってくる・・・

・・・筋書きは、このシリーズの場合、あまり重要ではない。怪物の集団とアクロバティックな戦いが起こり、迫力のある怪物が登場し、英雄的な行為が行われ、剣士が表情豊かに死んでいく、そして美しいニュージーランドの風景、それらがあれば良い。

主人公のビルボ君は、あまり魅力的なキャラクターには思えなかった。「ロード・オブ・ザ・リング」のフロド君とは性格が違う。フロド君は深刻に悩みすぎていて、観客の楽しみを損なっていた面はあると思うので、ややとぼけた味に方向を変えたのかも知れない。確かに深刻すぎてはいなかった。

この作品は、もしかすると前作と合体したほうが自然だったかも知れない。不必要に引き延ばされ、盛り上がりが少しタイミングを失し、間延びしてしまった印象を受けた。元々は2部作の予定だったのを3部にしたから、当然かも知れない。

でも子供にはそこそこ受けるかも。多少の間延びは、こどもにとっては重厚な印象につながる場合があるようだ。TVマンガなどを見ていると、そんな感じがする番組がある。さすがに、気味の悪さの点から考えると、この作品を恋人と鑑賞する意味はあんまり感じられない。

戦いのシーンは迫力満点。でも、さすがに飽きも多少は感じてしまった。シリーズ最初の作品では、城攻めや剣劇をリアルに再現した技術に驚いたが、もう普通になってしまった。今はテレビ番組にも応用されているようだ。DVDに付いてくる宣伝で観られる。

敵の側が周到に用意するワナが、このシリーズの特徴でもある。それで味方側には甚大な被害が出て、誰かが死んでしまう。そこを正攻法で乗り越える点は、まるで日本のチャンバラ映画のようだ。ワナが好きな西洋人も変わったのか?これは世界共通の感覚なのかも。

風景に関しては全く飽きない。「ロード・オブ・ザ・リング」から数えて、シリーズ作品は既に6作目くらいではないかと思うが、何度見ても美しい光景に圧倒される。

人間の町がある湖は、本当にブルーの色をした湖のようだ。メイキング編で解説されていた。町は総てCGで合成されたそうだが、もちろんCGの跡など全くない。巨大なセットができたとしか思えない。

山々の景色も美しい。ニュージーランドは小さな国土ながら、急峻な山があって氷河があり、映画の舞台には最適。

私がシリーズで最も好きなキャラクターであるゴラム君は、この作品には出ていなかったようだ。残念で仕方ない。ゴラム君は凄く長生きしていたはずだから、この時代にもどこかにいたはずだが・・・

 

 

 

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