映画評

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2015年9月13日

タンポポ(1985)

Touhou

- ラーメンウエスタン -

ふとしたことから、さびれたラーメン屋を立て直すために集まった人達。女店主に様々な極意が伝授される・・・・

・・・・伊丹監督の作品としては、「お葬式」の次の企画だった。全く違った作風で、斬新すぎるというか、支離滅裂のバラバラなシーンが自由につながったような作品。でも、フランス映画などでは珍しくない構成だから、ヨーロッパ的なセンスを持つ伊丹監督にとっては考えた通りの痛快作だったかも知れない。

アイディアは良かったと思う。西部劇をイメージして作られたそうだが、主人公がカウボーイハットを被っている以外は、あんまりウエスタン風の雰囲気ではない。いろんなシーンで、やたら雨が降っているから、乾ききった西部劇映画とは風情が正反対。なぜ雨のシーンばかりにしていたのか、理由が判らなかった。

役所広司がダンディなヤクザ男を演じている。妙な食通らしく、映画館に豪華料理を持ち込んだり、変態的なグルメ趣味を情婦と楽しんだりするのだが、主題のラーメン屋とは関係がないまま終わっている。学生が作る実験映画なら許されるが、普通なら観客は違和感を感じる。

そこを無視して編集を強行した点が、いかにも通の監督の業・・・・大失敗とも言うが・・・だった。たまには妙な映画でも観ないと、面白くないもんなあ・・・

この映画を最初に観たのはいつだったろうか?今回、DVDで鑑賞したのだが、画質は良くなかった。元々のカメラの性能のせいではないかと思う。劇場で鑑賞した際は、たしか気になった記憶がない。したがって、大きな劇場の後ろの方から観たのか、狭い場末の劇場だったのか?大ヒットした作品じゃないから、後者のほうだろうか?

当時、アイディアに感心し、でも何のためにもならない映画だと呆れたり、ウンチク好きそうな監督の妙な趣味が出てるんだろうかと考えたり、個性のある映画でそれなりに楽しませてもらったように思う。作ってくれたことに感謝したい。

劇場主(筆者)は健康的な食事を心がけているから、塩分や油が多くバランスが悪いラーメンは滅多に食べない。わざわざ店に行くことは、さらに少ない。年に一軒行くか行かないか程度。野菜が先に出てくる料理が本来は望ましいと、真面目に思っている。

近所には「大黒ラーメン」がある。‘くりいむしちゅう’の連中も紹介していた店だ。食べれば確かに美味しいと思うが、アベックラーメン、チキンラーメンでも充分に美味しく感じるので、繰り返し行こうとは思わない。若い頃は「こむらさき」によく行ったものだが、時間の都合か、定食に飽きた時が多い。

ラーメン好きは、とことん食べるらしい。宴会の後にもよく誘われる。あれが理解できない。食べ方や味にもこだわりはない。さすがに醤油ラーメンは好きではないから、ミソかトンコツスープくらいにはこだわる。店による味の違いは、よほどまずくない限り、滅多に感じない。並んで待つなども考えられない。

それでも、食べ方のウンチクを延々と話すシーンには好感を持つ。この映画の冒頭にそんなシーンがあったが、バカにしながら見ている分には楽しい。ラーメン好きがいろいろ評価している話も、聞いていて楽しい。理解はできないが、半分知ったかぶり、もしくは思い込みの印象を延々と論じるのは、聞いていて面白い。 

 

 

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