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2015年8月20日

眼下の敵(1957)

20cfox

- 理想的 -

第二次大戦中の南大西洋。ドイツ潜水艦を発見した米駆逐艦は、さっそく攻撃を開始する。相手もしぶとく、双方が裏をかこうと奮闘するが、最後に逆転劇が待っていた・・・

・・・・8月2日、BS放送で鑑賞。実話に基づいているそうだが、勇敢な戦い方、知力を尽くした作戦の応酬、仲間との友情や敵との相互理解など、理想的すぎるという印象を感じるほど良い話だった。

描き方も素晴らしい。実際の駆逐艦で、おそらく本物の爆弾を使って撮影されたらしい。爆発の威力が凄いので、映画にも迫力が出ていた。それにしても、戦争映画ばっかり放映されているなあ・・・

主演はロバート・ミッチャムで、いかにもタフそうな艦長役を、キャラクター通りに上手く演じていた。表情は分かりにくい。オーバーに演じると迫力を損なうし、映画の重みが失われてしまうから、ほとんど無表情で、最小限のセリフを言うスタイルで良かった。

敵役のクルト・ユンゲルスも素晴らしい存在感を示していた。

この作品は何度かテレビで観た記憶がある。印象に残っていたのは、爆雷の爆発のシーン、ラストで救助を協力しようとするシーン。後は、ほとんどのシーンがスタジオで撮影されたと思えるドラマで、迫真の演技なんだが、やはり演技臭い。臨場感を感じさせるほどではなかったと思う。

爆雷と言うのは、今も使われているのだろうか?今日では、敵の位置を把握する技術が進んで、遠くからミサイルを応酬する戦闘が多いのではなかろうか?爆雷は、正確に狙うのが難しい武器のように思う。補助的な使われ方ではないか?真上に近い位置にいたら、今は潜水艦のほうが攻撃しやすいとも思うのだが、どうなっているのだろうか?

イージス艦の性能がどれくらい進んでいるのか知らない。たぶん数キロ先の潜水艦は、位置も深さも把握できるのでは?敵の魚雷を防ぐ能力も、仕組みは知らないが、おそらく迎撃するシステムがたっぷりあるのではないか?

実際に戦闘が起こるようなことがないと良いが、帝国主義的な発想は今も根強く残っている。軍事評論家達の言動は、戦前の軍人達のノリをそのまま写したかのような内容。防御に努めないと危険だというのが彼らの理屈の根幹で、それを主張する際の言い方が、昔の軍人のそれと全く同じ。人間の能力が数十年でそうそう上がることはないから、同じレベルの発想で論じ合うことになっているようだ。

もちろん、防御ができる準備は必要と思う。ただし、敵国の経済規模が数十倍の場合は、まともに戦うことを避けないといけないはず。防御能力に限界があることも忘れてはいけない。無意味に敵国を作り出すかのような過激な言論は、入念に検討して避けておくべき。数十年前の言動をほじくり出されて、敵の攻撃材料にされる危険性もあるのだから、勇ましいだけでは語る資格に欠ける。

加えて、武器も戦法もどんどん進化しているのだから、防御の概念も進歩しないといけない。防御は口で言うほど簡単ではないと思う。防御しようがない戦いもあるはず。いきなり核攻撃されたり、前兆なく同時多発テロが起こることもありうる。

 

 

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