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2015年7月 6日

リディック:ギャラクシー・バトル(2013)

Universal

- 嵐が遅い -

犯罪者リディックはワナにはまり、ある惑星に取り残された。彼は異変が迫っていることを悟り、自ら救難信号を発して宇宙船を手に入れようとするが、賞金稼ぎ達がやってきた・・・・

・・・・ヴィン・ディーゼル主演のSF映画。ほとんどのシーンは砂漠のような星の中で、怪物や賞金稼ぎの連中と殴り合い、切り合いに終始。合間にB級映画独特の格好付けたポーズでのセリフの言い合いが展開される、そんな映画。

最初からB級の路線。そもそも主演からして、路線は決まっている。リディックはシリーズになっているそうで、知らなかったがもう3作目らしい。夜でも見れるように、わざわざ目を手術した主人公は、明るい場所ではサングラスが必要ということらしい。

敵はいろいろいた。サソリ型の巨大な怪物が最悪の敵だったが、人間の方にも賞金稼ぎの連中、軍隊?風の集団、野犬のような動物など様々。でも、他の映画と比べたら種類は少なかった。スターウォーズなどは、キャラクターで受けようと、数十種類の怪物を登場させるが、そんなスタイルではなかった。

怪物の種類が少なめのことが良いのか悪いのか、よく解らなかったが、個人的には失敗じゃないかと思えた。いっぽうでリディックのキャラクター設定には感心した。怪物が毒を持っていることを察知し、免疫療法を実行するなんて、アホな犯罪者ではできないこと。その方法の表現も素晴らしかった。

ただし、神経毒に対して免疫療法が有効かどうかは知らない。マング-スがヘビと戦えるのは免疫の力ではなく、スピードと技術によると思う。

サソリ型怪物は、嵐とともに移動する設定だったようだ。でも特に水が必要というわけではなく、普通の砂漠の中で主人公達を襲っていた。なら、嵐は必要ない。主人公が救難信号を送る前に、さっさか襲って来ても不思議じゃない。

そして、仕方ないことかもしれないが、「エイリアン」の怪物にも似ている印象を受けた。もともとエイリアンがサソリをイメージして作られているから当然だが、連想されるのはまずい。全く違う動物、例えばタコやイカ、サメなどを題材にしたほうが良かったと思う。何か権利上の問題でもあったのか?

嵐が来るスピードが遅すぎる。人間達の間で長々ドラマが展開した後にやっと来た。それも絶対に不自然。二級品をさらに確実に二級品にする。

この作品は、一応子供にも見せられるレベルと思う。人に対して残虐なシーンは、さほどなかった。恋人と観ても悪くはないかも。ただし、恋の話はなし。やや味気ない印象はある。お色気シーンもわずか。

賞金稼ぎのメンバーに関して、もう少しキャラクターを与えるべきだったと思う。弱いけどずるい、強いけどバカ、冗談ばかり言ってるヤツ、無口、拷問好きな変態など。隊長や女性隊員ばかり目立っても、印象に残る作品になれない。

ヴィン・ディーゼルは不思議な俳優。実は優れた脚本を書くインテリらしいのだが、彼が演じるキャラクターは一貫して体力勝負。体格が良いし、豪快そうで、タフな人物を演じると非常に素晴らしく見える。さらにキャラクターを練れば、新しいシュワルゼネッガーのような立場に立てるかも。ヒット作が多いから。

共演していた女兵士も素晴らしいキャラクター。同じく体格が良いし、顔も美しくて強そう。彼女主演で別な企画が生まれるかも。

 

 

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