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2015年4月25日

スタンドバイミー ドラえもん(2014)

Touho


- ギャグ不足 -

ドラえもんの話のダイジェスト版。アニメではなく、CG化された点が特徴。アニメ版のエピソードをうまく編集し、ドラえもんの登場からのび太の未来の話、別れに至るまでを描いている。

DVDで鑑賞。劇場でも非常に長い間上映されていて、大人気だったようだ。末っ子は鑑賞して、出来栄えに満足していた様子。筆者は、劇場予告の段階でCGの出来栄えに疑問を感じ、劇場には行かなかった。

劇場に行く価値があったかも知れない。話の流れはよく考えてあったと感心した。過去の映画のエピソードを上手くつないでいる。CGについても、呆れるほど酷くはない。アメリカ製の最新映画と比べたら幼稚というだけ。ヒットするだけの出来栄えは感じた。

戦略が良かったのかも。友情の主題に沿って作ろうと、最初から企画したのだろうか?冒険に焦点をしぼる手もあると思うが、出会いや別れに焦点を絞るほうが良いという判断があったようだ。

結果的には成功したが、失敗していたら「何の戦いもない、しずかで退屈な作品。」と評される危険もあったと思う。おそらく、微妙な違いでかろうじて成功したのでは?次の企画は、同じ路線では絶対に成り立たないだろう。

この作品なら、おそらく海外でも受け入れられると思う。大ヒットはしないかもしれないが、友情の表現に関しては万国共通に受け入れられ、理解されそうな気がする。

また、当然ながら子供も大人もいっしょに楽しめる作品と思う。そのように企画されている。恋人といっしょに二人で観るのは、やや幼稚な内容の印象もあるが、相手が納得するなら悪くはないのでは?

CGは、今後もっと改善されそうな気がする。「もののけ島のナキ」の監督が作製したらしいが、あの作品のほうが動きが派手だった。ダイナミックで滑らかな動きは、できれば表現できたほうが良い。

ドラえもんの場合は、肉弾戦の迫力はそれほど必要ない。空を飛ぶ楽しさを表現できれば良い。そして、着地の際の体重の表現、物のしなりの表現をいじって、漫画的だがリアルなくらいにできれば充分と思う。

リズムやギャグ、デフォルメといった面に関して、この作品はあまり考えてなかったようだ。保守的なセンスによって作られた印象。本来の藤子不二夫漫画とは多少の感覚の違いがある。

今回はマンガ的なデフォルメがあまり見られなかった。ジャイアンやスネ夫には、もっと大きな表情の変化が欲しい。あまりオーバーにするとアニメとしてのレベルが下がって、ギャグが中心の、子供にしか受けない映画になるかも知れないから、適度なレベルに保つべきだろうが。

そこらのギャグ的な動きは、ノリの良さを生むから大事と思う。ジャイアンらには本来は漫才のような演技をする役割がある。過去の映画版では感動を生むように、本来のキャラクターから外れて命を懸けるシーンも多かったが、それは逆説的な方向性に過ぎない。本来は漫才士としての役割が必要。

基本は、爆笑ギャグ、大失敗、大冒険。ほとんどの時間は笑えた方が良い。そして結末の少し前に涙。それがコツのようなものと思う。

 

 

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