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2015年3月26日

マレフィセント(2014)

Dhizney

- 真実の愛の変化 -

妖精の森の住人、マレフィセントは人間の恋人に裏切られ、羽を奪われる。やがて恋人は人間の王になり、娘が誕生する。マレフィセントは、娘に呪いをかける・・・

・・・眠れる森の美女のスピンオフ的作品。ディズニー映画。主演はアンジェリーナ・ジョリーで、イメージ的にも彼女は最高だった。子供もたくさん育てているし、過去に演じてきた役柄から言っても、お色気や迫力の点で役柄に合致している。

演技も素晴らしかった。娘が誕生した祝いの席で、舞台女優のように大きな身振りで呪いをかけるシーン。セリフも良かったし、声を発するタイミング、口調も身振りも迫力があって、昔の怖い映画の魔女役のイメージが充分に再現されていた。

アニメの魔女のように、煙のごとく現れ消えたりできない点も良かったかも。羽がないと逃げる能力に欠けることは、よりリアルな存在を意識できた。羽を奪われる意味もよく理解できる。設定として、適切だった。

CGもよく出来ていた。妖精の国の住人達の表情や動きに関して、不自然さはほとんど感じなかった。羽を使って空を飛ぶシーンは、もう少し変化があったら良かったかも知れない。特にアクションのシーンでは、急に方向を変える力感は不足していた。

ユーモアの部分は、アニメ映画の場合は3人のオバチャン妖精が互いに喧嘩するシーンがおかしかったが、この作品ではアニメほどのお茶目ぶりではなく、少し笑いの要素が足りなかったかも知れない。他のキャラクターがいても良かったはず。カラス男に、そんな役割が欲しかった。黒人のコメディアンが演じるべき役だったと思う。

王子役の存在感がなかった。ハンサムな男優が登場していたが、アニメ版より若く、華奢だった。理想の王子役には、体格も必要ということ。魔女と戦える体力があるように、若者よ体を鍛えておけ~♪

全体のイメージを独特のものにする考えは出なかったのだろうか?ヒチコック風、昔のドラキュラ映画風、コメディ調、ティム・バートン調など色々考えられたはず。今風のホラー映画にしても面白かったかもしれない。音楽や色彩などを総合的に変えれば、他の演出がありえたと思う。出来栄えが良くなったかどうかは分からないけど。

‘真実の愛’の意味も時代によって変化しているのか?「アナと雪の女王」もそうだったが、男女の間に真実の愛が成立しないことが明確にされる時代であるようだ。ディズニーだけが、それを高らかに表明しているとは思わないが、その方向の作品が続いたので、そのように子供達を教育したいのかも。良い方針かどうかは判らない。

筆者の家庭では男女の真実の愛が存在している・・・・・・・娘と。これも、いつまで持つか分からないが。

新たなスピンオフムービーの企画が頭に浮かんだ。マレフィセントと王女のその後だが、王女がやがて王子と結婚し、家庭のことで手一杯になる。マレフィセントとの仲は決裂し、やがて喧嘩別れの状態になる。この世に真実の愛、永遠の愛はないのよという結論に達して、作品は終了。

・・・これでは誰も楽しんでくれない。そこで、王子との間に新しい娘が誕生し、その娘に新たな魔法がかけられ、老婆となったマレフィセントと娘との間に、また新たな愛が生まれるという展開はどうか?観客は飽きてくるかもしれないが・・・

 

 

 

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