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2015年3月20日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)

Marvel

- ギャグセンス必要 -

宇宙盗賊の一員、戦闘用女性、アライグマ型賞金稼ぎ、怪力男、植物人間の異色メンバーが仲間となり、残忍な宇宙の怪物達と戦う話。

DVDで鑑賞。この作品の元となったマンガのアイディアは実に素晴らしいもの。でもアライグマは日本人では考えにくい。ネコかタヌキならありうるが、アライグマは親しみが薄いから・・・

・・・・と、思っていたらそうでもなくなったようだ。動物園を逃げたアライグマが日本でも土着して増えているらしい・・・・とにかく、そもそも日本人を観客の対象として考えた作品ではなかった。基本は米国人が対象だろう。マンガを観た親と、その子供が客数として安定的に観てくれると考えたのでは?

この作品は、日本ではあまり宣伝していなかったように思う。劇場のCMを観なかった。たまたまかもしれないが、日本では少し受けにくいタイプの作品だから、最初からビデオ直行の企画として、宣伝費をケチったのか?おそらく、それで正解だったのでは?この作品に興味を持つのは、かなり映画好きな人間だろうから。

作品のセンスに好感を持った。筆者のギャグセンスは古い。まずBGMになるのが80年代頃のロックなのが嬉しい。主人公のキャラクターにも関係していて、当時のスターであるケヴィン・ベーコンの話などが作品の中で語られると、筆者には笑える。ただし観客がケヴィン・ベーコンを知らないと話にならないので、この手のギャグは年齢を選ぶ。80年代頃に若かった人間でないと通用しないだろう。子供には通じない話となってしまう。他のシーンで笑えれば良いので、年齢限定のギャグも悪くはないだろうが・・・

今の子供にはギャグが半受け、若い人たちにも部分的な理解となるとしても、この作品は家族全体でそれなりに楽しめる映画だろうと思う。エログロのシーンはないし、濡れ場も健全路線。ギャグ満載の痛快SFとなりうる。

アライグマが外見と違って凶暴で、平気で怖ろしい武器を作っては攻撃してくるのがおかしい。マンガでよく見るタイプのギャグでもある。可愛らしい小動物が性格は残忍というのは、「ガッシュ」でもよくあった。相棒の植物人間が「私はグルート」しか言わないのも、考えてみるとよくあるギャグだが、やはりおかしい。「ウガー」しか言わない成海頁二や、江田島高校校長などと同じギャグ。マンガの世界はグローバル化=パクリが進んでいる。

主人公は、かなり肉がだぶついていて、映画のヒーローには全然合っていない気がした。アクションだけは得意であって欲しい気がするのだが、製作者達にはそうではなかったようだ。最近のスターだとテイラー・キッチュなら最適と思ったが、どうやら違ったイメージで作られたようだ。主人公はマトモな肉体派キャラクターで、アライグマなどにギャグを担当させるのはいかがだろうか?

ヒロインは、「アバター」に引き続き、またまた緑色の顔をしたゾーイ・サルダナだった。スタイル抜群だが、顔の表情が読み辛い。メイクを少し軽めにすると分かりやすかったかも。顔が分からないなら、彼女を選ぶ必要はない。もっとスタイルの良い、アクションが得意な新人を連れてきてもよいことになる。実際、彼女のアクションに感嘆することはなかった。もっと演出できたと思う。

空中戦はかなり壮大なCG映像だったが、昨今のCGは低級映画でも凄いレベルなんで、特に優れているとは感じなかった。殴り合い、切り合い、銃撃戦、いずれのアクションもそこそこという印象。この映画のウリは、やはり特異なキャラクターと、毒のあるギャグ、懐かしいポピュラーソングだろう。

かなりヒットしたようだから、きっと次回作が企画される。敵の親玉の怪物が直接登場するに違いない。少なくともギャグには期待できる。またビデオ屋で遭おうぜ。

 

 

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