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2015年3月23日

どら平太(2000)

Touho_2  - これぞ?-

ある小藩の新しい奉行は行状が悪く、ドラの仇名がある。藩では悪徳ヤクザ商人と藩の重役が結託し、禁制品で大儲けしていた。どら平太は彼らの一掃を図る・・・

・・・衛星放送で鑑賞。番組宣伝欄には「これぞ時代劇!」というキャッチフレーズがあったようだが、そこまで大傑作かね?というのが正直な印象。でも退屈な映画ではなく、時代劇として上質な部類に入ると思う。

腕が立って度胸もあり、予想もできないような策を練ってくるヒーローは、キャラクターとしては最高。昔の企画なら、きっと大ヒットしてシリーズになっていただろう。柳生十兵衛の旅ものシリーズ、あるいは「用心棒」のような企画。今では、ちょっと興味がわきにくい印象。

よって、この作品は家族で楽しむタイプの映画ではない。お年寄り専用と思う。恋人と観るのも勧められない。

主人公を演じていた役所広治は、例えば三船敏郎のような迫力はない。仲代達也のような眼力もない。誰か他の俳優はいなかったのだろうか?現時点で客を呼べる俳優は、おそらく少年隊の東君か海老蔵ぐらいしかいないように思うが、彼らがこんな役柄に合うとは思えない。迫力や信頼感に欠けている。

客は呼べないかもしれないが、真田広之は演じることができると思う。時代劇には向かないが、渡辺謙も大抵の侍なら演じられるし、迫力が出るかも知れない。でも考えてみると、今の時代に誰もが連想する時代劇映画俳優は本当にいない。松平健などはテレビ専門の印象。

不敵な態度が絵になる俳優。一人くらいいないと、ヒーロー映画が成り立たない。

ヒロインは浅野あつ子。時代劇には全然合わない女優だった。でも、この作品では姉御肌の女をちゃんと演じきれていた。彼女もいろんな経験を積んで、意外にも時代劇が合う女優になってしまっていたようだ。でも、お色気の部分はあまりなくて、もっぱら喜劇調。その点では脚本に問題があったと思う。映画としての魅力を上げたいなら、色気は無視できないと思う。

時代劇自体が市場縮小傾向にある。映画では基本的にヒット作が出ない。テレビの時代劇も、特に昼間のものなどは完全に古いものが多くて画質が全然良くない。20年以上前のものではないか?いまだに東野栄治郎などが主演している。昔も再放送があってはいたが、せいぜい5年前くらいのドラマが多かった。

今の70代の人達が亡くなってしまえば、もはや午後3時台の時代劇の放映もなくなってしまうかもしれない。そうなったら何を流すのだろうか?「太陽にほえろ」「明日のジョー」などか?なにかイメージ的に変な気がするが・・・

おそらく、企画を練れば時代劇でも客は呼べると思う。俳優の新しい魅力が開拓され、企画も相当に斬新でないと無理だろうが、不可能ではないと思う。

殺陣のシーンで工夫があった。高性能カメラを使ってたのか、スポーツの動きを評価するような撮影法だったようだ。でも、効果には疑問を持った。

主人公は数十人の敵を相手に、切り合いで勝利していた。でも実際の場合、重い刀を振り回し、四方から迫る敵を倒すのは簡単なこととは思えない。昔の人は現代の人間より体を使う場面が多く、スタミナがあったとは思うが、それでも数分経てば呼吸が乱れていただろう。

腕の違いがあれば、数分間耐えられる可能性もあるが、せいぜい数人程度を倒すのが限界ではないか?役所の殺陣は下手くそではなかったが、体力的なから考えると、もっと数段のパワーとスピードが感じられた方がよい。つまり、体育会系の俳優が必要。

現役ボクサーが最も役柄に合うのかも知れないが、すると体が細すぎる。かといって腕力のある肥満体は、やがて息切れが出て、あわれ切られてしまうはず。だから、ひとりで戦わせず、助太刀くらいいても良かったのでは?

 

 

 

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