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2015年1月 4日

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)

Dhizney

- アンチのアンチ -

冷凍から目覚めたヒーローが、ブラック・ウィドウとともに秘密諜報機関で働く。しかし自分達の行動が、全て謎の組織に操られていることに気づく・・・

・・・筆者がこの作品を観たのは、けっしてスカーレット・ヨハンソンのお尻を鑑賞したかったからではない。そこを強調しておく。そして、お尻が登場するシーンは意外に少なくてがっかりしたりしたこともない、まったく気にしていなかったと断わっておく。

ヨハンソン嬢はグラマー過ぎて肥満体に近いし、体格的にもアクションが得意な女優ではない。この作品などで見せるアクションの多くはスタントや、CGの助けを借りているはず。ただ美しい見た目だけを期待されてキャスティングされたはずだから、色気のシーンも大事と思う。

とにかく、この作品は良くできていた。そもそもキャプテン・アメリカは、他のヒーロー達に比べたら、能力的に限界がある。空を飛べないし、ミサイルを発射したりもできない。だから、スーパーヒーローとしての魅力に欠けるのは確か。そこを盛り立ててヒット作にできたということは、何かが良かったはず。だから、この作品の作り方はきっと優れている。

おそらくアニメなどでの企画は昔からあったはずだが、CG技術の進歩と、他のアニメの昨今のヒットぶりを見て製作者達が良い印象を持ったことが大きいだろう。

この作品は子供も大人も、恋人も友人も、たいていは喜んでくれるはず。完成度の高い娯楽作品の見本のような映画と思う。本当に優れた企画。ただのアイディア勝負でない、作り手の総合的実力を感じる。

良かった点①・・・強力なライバルが登場していた。腕力や動きに関しては互角以上だった。やはり、戦いは好敵手がいないとダメだ。

良かった点②・・・プロットがかなり複雑だった。徐々に敵の正体、規模のほどが分かってくる。味方が劣勢であったことに気づいた頃には既に厳しい状況に陥っているという、常道の流れがあった。

良かった点③・・・CGが素晴らしい。円盤を投げたり、また受け取ったり、飛んだり跳ねたりのアクロバティックな動きが非常に緻密に作られていた。力感をリアルに表現していたと思う。

良かった点④・・・勝負が二転三転する流れがしっかりできていた。敵が優勢になって、味方がやられる寸前、必ずのように秘密兵器などで逃げるという漫画的な展開は、適度にやればリズムを作って、次の展開につなげる効果がある。戦いっぱなしではない。ちゃんと時間を測って、盛り上がりのタイミングが正確に作られていた。

キャプテン・アメリカの個性、演じていた役者には特に強い魅力は感じなかった。でも、それが普通ではないか?筆者に限らず、普通はよりヒネたアンチ気味のヒーローのほうが見ていて楽しい。無茶をやらかしたり失敗することに共感する。真面目すぎる主人公は、このシリーズ以外ではあまり受けない。アンチヒーローばかりに慣れてしまったので、まともなヒーローが逆にアンチになってしまったようだ。

ボスに相当するフューリー長官は、本来なら死んでいないとおかしい。だが、彼の個性は魅力的だから、今後も大事な役だ。死なせるわけにはいかなかった。たぶん、出演料もサミュエル・ジャクソンのほうが高いのではないかと思ったが、実際は知らない。存在感や重要性から考えると、ずっと上だと思う。

驚いたことにロバート・レッドフォード氏が出演していた。実年齢が77~78歳らしいので、どう考えても諜報機関に現職で君臨しているのは無茶だと思う。FBIのフーバー長官のように、政治力でもって長期間居座る例はアメリカの場合は確かに多いだろうが、80歳近くはあんまりと思う。もう少し血気盛んな印象のある俳優のほうが良くなかったか?

 

 

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