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2015年1月28日

X-MEN フューチャー&パスト(2014)

20thfox

- 展開力 -

ミュータントの能力を研究して作られた機械のために、人類もミュータントも絶滅の危機に陥っていた。事態を打開するため、再生能力の高いウルバリンが過去にタイムスリップすることになる・・・・

・・・・DVDで鑑賞。さすがに劇場で鑑賞する対象とは思えない。このシリーズのアイディアにはいつも感心させられるが、今回も素晴らしかった。最初のシリーズで異常な能力を発揮した恋人の話でいったん終了したものと思っていたが、ウルバリン君の過去の話や、日本を舞台にした話まであるそうで、派生する話がいくらでも、役者達の外見が許す限りできるのだと、ただただ感心した。

しかも結構面白い。超ナイスバディの初代から女性っぽい体型に変ったとは言え、ミスティークの魅力は凄いし、ウルバリン役のヒュー・ジャックマンの表情なども実にいい。アクションあり、凄い迫力の能力を上手く演出していて、センスに満ちていると思う。

今回、最も面白いというか見事だったのは、仲間になる高速移動の男の表現。銃弾が飛び交う中をひとり高速で移動し、銃弾の向きを変えたりしながら危機を救う場面。ユーモアたっぷりで、しかも非常に美しかった。

この作品は、いちおう家族で楽しむことができると思う。本来がマンガから発生した話らしいし、戦いのシーンでもグロテスクにならないように、ある程度は抑えてある。気味の悪いミュータント達が登場しても、どこか許せる部分は残っている。

恋人と観るための映画としては、あまり勧められない。いかにヒュー・ジャックマンが深刻な表情で迫力たっぷりに演じても、やはり幼稚な話ではあるので、真剣に観ていては笑われる。恋の話もほとんどなかった。

設定に多少の無理は感じた。機械が超能力を発揮するというのは、普通のSFでは滅多にない話。スターウォーズの機械兵士だって、異能力は発揮しなかったろう。SFというのは常に近いくらい無理はあるだろうが、機械が能力を発揮するのは、やはり現実的な力であることが多い。パワーやスピードに関しては優れることも可能だろうが、熱に耐えたりするのは化学の常識では無理がある。

そもそも、そんな能力を持つ必要もなかったのでは?ミュータントを識別する方法があれば良い。ミュータントに向けてしつこく銃撃する機械集団があれば、ロボット単体は弱くても充分に戦いになる。多勢に無勢、休みなく攻撃してくるロボットに、さすがのミュータントも劣勢になる、それだけでも充分。より凄惨で深刻な戦いを描ける点で、筆者はその方を好む。

しかし、このシリーズ、今後どのように展開していくのだろうか?役者達が順に代わって、永遠に続くとは思えない。もうさすがに観客達も飽きてきているのではないか?予想もできない新たな展開、例えばミスティークが色情狂なみのお色気路線に転換してポルノ的方向に移行するか、ウルバリン君の役者が代替わりしオチャラケ路線になるか。そんな大胆な変更がない限り、終わりは近いような気がする。

そんな認識が今後も裏切られ、観客の支持を集め続けるだろうか?よく分からない。・・・はてまた、アベノミクスが支持を集め続けるかどうかも、難しくて予想できない。

普通に考えると、金融緩和は株屋の期待を集めて、好景気につながりそう。これは予想通りで、政府のおかげではなく日銀のおかげと言うべきだろうが、緩和は一定の意味があった。当時は、どこの国もそうやってしのいでいた。日本の場合、遅らせた理由がよく分からない。

今はアメリカが好景気なので、日本にとってはチャンス。生産を増やして発展する機会はあるはず。海外に生産拠点が移動してしまっているから、即効で産業全体に好況が波及することは考えにくいが、悪化はしにくいはず。加えて原油が安いというめったにない好環境。黙っていても、景気は改善する。・・・ってことは、民主党政権のままでも景気は良かったのかも。いまごろ野田総理が偉そうに成果を自慢していたりしてもおかしくなかった。

他の政策は、筆者には理解できない。財政的な情況を、かなり悪化させてしまったのではないか?景気対策のための財政出動は、今は危険だと思う。企業減税と財政出動を、この時期にやってよい理屈が分からない。一般に、企業は内部に多額の金を留保しているのではないだろうか?金が増えて、株価が上がり、輸出に有利な状態となれば、企業減税が必要な状態とは思えない。財政は厳しいのに。

海外から企業を呼び、日本の工場を呼び戻すために必要ということらしいのだが、直接の減税はいかがなものか。大口の収入がリアルに減ることを意味するので、少々の消費税では追いつかないことになるはず。説得力に欠けていると思う。国内復帰した企業だけ優遇するのが正解と思う。

考え方の順番として筆者が思うに、まず本当に日本の経済が活性化するためには、人口が大きく減らないことが大事。人を増やすことに資金を導入すべきなのは政策の基本であり、それなくして国力の維持は無理。一過性の景気改善も空しいことになる。道のひとつははっきりしている。人口の維持。後は流動的な条件によって左右されるが、これは必須と思う。

人口が増えずに景気を維持できた国もあるだろうが、その例である欧米諸国は海外に植民地を持っていた国が多いので参考にならない。日本の場合は、かなりの偶然がないと難しい。少子化は購買を控え、無理を避けることになり、金融や株価をいじったりしても限界がある。少子化では経済の縮小傾向が基本となる。急激に人口を減らしてはならない。他の政策は、おそらく無茶なことをせずに原則に従って対処的にやるだけで良いと思う。

順番が逆で展開も無茶なら、成果はやがて当然の結果となって出てくるはず。このシリーズとともに、日本の経済も当然の結果が待っているだろう。

 

 

 

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