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2014年12月 6日

ワールズ・エンド(2013) 

Relativity

- 路線間違いでは? -

高校時代の悪友に無理やり誘われて故郷の町にやってきた男達。パブをハシゴして飲み歩いていたが、とんでもない事件に遭遇・・・

・・・「ショーン・オブ・ザ・デッド」と似たような作品で、さすがにワンパターンすぎると思った。もっとヒネリが欲しい。本当にくだらない内容にも関わらず、かなりの予算をかけて製作されているようだが、理解に苦しむ。パロディやオマージュも満載だが、やはりワンパターンではいけない。

サイモン・ペグが主演。少しやつれて見えた。役柄を考えて病人らしく見えるように、ダイエットしたのかも知れない。

ストーリーに不満を感じた。普通なら、主人公が仲間を呼んだ理由が最後に明らかとなり、それが意外にマトモで友情に満ちたものだったりして作品に救いをもたらす流れを期待してしまう。でもこの主人公は救いがあんまりなかった。妙に納得、あるいは感心できる理由が隠れていると、なんだか全てが高尚なものに替わり、それで我々も救われるような、そんな効果があるのに。

例えばの話、友人の一人が病死し、その弔いの意味で昔の飲み会を再開しようかといった流れなら、わりと自然な展開になる。イヤイヤ参加することになる仲間達を説得する際に、「あいつを偲ぼうと思うなら参加しろ。」といった決め台詞もありうる。そんな始まりなら、途中でおかしな方向に話が変っていく際に、より驚きが生まれたかも。そして亡くなった友人の秘密が明かされ、皆が涙する・・・そんな流れが常道だ。

そもそもサイモン・ペグが無茶な人間のキャラクターだろうか?彼はむしろ平凡で大人しく、どちらかと言えば無茶なヤツに引っ張られて動きそうなキャラクターのはず。少なくとも今までの作品ではそうだった。今回の主人公は演技で頑張ってはしたが、少し無理をして演じていたのだろう。

無理する必要はなかったと思う。平凡な主人公が、引っ張られて仕方なく飲み会ツアーに参加する。性格のおかしい友人のせいで酷い目に遭う、戦う、やがて勇敢な戦士に変身して大活躍する・・・そんな流れの方が観客は満足するのでは?路線を間違っていたと思う。

この作品は子供には向かないし、恋人と選ぶべき映画でもない。劇場で観るとしたら、酔っ払ってないと腹が立ってきそうな印象。真面目に観る作品ではないし、満足感を伴う人は少なそうな、そんな印象が強い。企画の段階で、様々なミスがあったのでは?

英国にはパブが多いと聞いているが、実際に行って観てみると何の店か外見では知りえず、どこがパブなのか判らなかった。外にドアが開いている店で中で飲んでる人がいれば判るが、今回の作品で観たような店だとレストランと区別がつかないから、地元の人しか判りようがない。

作品のセリフを聞くかぎり、どうやら本当にチェーン店も増えて来ているのかも知れない。伝統に誇りを持つ英国人といっても、世代が代われば店の好みが変わらないはずはない。安価で品質の高いチェーン店が出来れば、客がとられてしまうのも経済の法則。若い客から新しい店に移っていくのでは?

英国のハイスクールでは、不動産販売員、弁護士、建設会社員、カーディーラーなどがいっしょに過ごすのは一般的なことだろうか?固定観念かも知れないが、階級意識の強い国だから、卒業生に一般の会社員が多い高校は皆が会社員。弁護士が普通にやっているような高校では、エリート会社員が多い。小学校時代から分かれている・・・そんな明確な差があるように思っていた。学歴がモノを言う日本とは違うのかも知れない。本当に大学で急に進路が分かれるのかも知れない。

 

 

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