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2014年11月12日

ホビット 竜に奪われた王国(2013)

- 観光宣伝作 -

火を吐く竜に奪われた王国を取り戻すための旅に出た一行は、ついにかっての王国にたどり着く。しかし竜の退治に失敗し、また魔王の復活をも知ることとなる・・・

・・・ニュージーランドの素晴らしい風景、高度なCGによる怪物や建物の迫力、役柄に徹した役者達の活動が素晴らしいシリーズ。バカバカしい御伽噺ではあるんだが、怪奇時代劇の西洋風完成版みたいなもので実に見ごたえがある。12月には最終章が公開されるらしい。劇場で観たいとは思えないが・・・

基本として、子供映画だと思う。この作品に最も興味を持つのはオタクの世界の住人ではないかと思う。見たことはないが、たぶんフィギュアなども多数作られているのでは?女エルフのフィギュアを毎晩抱きしめて寝ている若者がいるような気がしてならない。そんな変態は置いとき、この作品は家族で楽しむことが出来ると思う。

CGのレベルは作品ができるたびに、どんどん上がっていると思う。動きはより自然に、力感も増している。竜の動きが早すぎること、重量の表現が不足していた点は少しセンスとして間違っているような気がしたが、そのほかに関してはアラらしきものを感じない。

風景が、いつも思うのだが素晴らしい。金も時間もかかるが、ぜひ一度ニュージーランドに行ってみたいと思う。確か世界遺産になっている氷河は、海岸の直ぐ傍まで迫っているそうだし、国が小さいから観光で回るにはベストの国ではないか?1週間くらい行けたらよいが・・・

架空の時代劇だから、演技は大仰で、ギャグも古く、爆笑するには至らない。子供達は退屈するかもと思える静かなドラマの時間も結構長い。大型のクモや巨大な怪物が登場するシーン、敵のゾンビもどきの怪物と剣や弓で戦うシーンはそこそこ楽しめると思うが、よほど連続した動きの中で構成しないといけない。この作品は、連続技の意義をよく理解していた。

エルフの国から主人公達が川を使って逃れるシーンは、長い上に次々と敵が襲ってきて実にダイナミック。湖畔の町で襲われるシーンも、ただ剣を交わすだけではなく、蹴ったり殴ったり、逃げたり追いかけたり、そのバランスが上手く構成されている。アクション部門を専門にスケジュールする人がいないと、ああはできないだろう。

気になっている点がある。この作品で大きな存在の竜だが、確か「ロード・オブ・ザ・リング」の中で登場していた竜と、少し形態が違っている。このシリーズの最後がどうなるのか知れないが、あの竜がいったん退治されて形を変えてまた復活したという設定にするのだろうか?違う竜にしようというのか?

財宝の倉庫の今後も気になる。「ロード・オブ・ザ・リング」では同じ宮殿の中で財宝が登場したろうか?なかったとしたら、このシリーズの中で埋もれるか奪われるか、何かの変化があるはず。そんな細かい理屈面も処理しないと、本当のお伽噺になってしまう。シリーズのオタクファンは、おそらく細かい理論的整合性が気になるはず。

エルフの王子役のオーランド・ブルームは、ロード・オブ・ザ・リングで始めて知った俳優だが、このシリーズにも出演していて、おそらく次回作でも大事な役割を果たすだろう。個人的に思うのは、できれば自分なら同じ役は演じたくないと考えたろうということ。役柄が固定されるし、イメージとして「他に仕事のオファーがなかったのね」と思われるのも好ましくない。彼はどう考えたのか?

 

 

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