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2014年9月10日

ムービー43(2013)

Relativity

- 演技は高度 -

脚本家を名乗る人物が映画会社の役員を脅し、自分の企画を作品化しようとする。しかし、企画はどれもナンセンス、下品、悪趣味なものばかり・・・

・・・DVDで鑑賞。実に下品で下らない映画だった。「メリーに首ったけ」の監督の企画らしいが、あの作品のような物語性はなく、より下品で救いようのない方向に行ってる感じがした。全体的な出来に関しては期待できないけど、時々の笑いは確かに爆笑モノ。

この作品は、日本ではR15指定だったらしい。しかし、自分が仮に若者の時代に、金を払ってこの作品を観る気になったろうか?さすがに1000円以上かけて、下品さが売りの映画を観る気にはなれない。退屈で仕方なく、同性の友人と限定でなら楽しいかも知れないが、異性が混じると表面上は笑っていても、さすがに気まずくなるような気がする。

ムービー43というタイトルの出所は最後まで解らなかったが、割愛された短編の中に、そういったタイトルの架空の作品があるらしいので、そこから採ったのだろうか?

ケイト・ウィンスレットがデートする話は面白かった。相手役のヒュー・ジャックマンの特殊メイクもよく出来ていたが、彼女の真剣な演技には感心した。

コメディこそ真剣な顔して演じないといけないとは思うのだが、他の女優はコメディ専用の表情を作っていたのに、ウィンスレットの場合はクールな役柄と同じように演じていた。恋人がいない年増の女性の色気や焦り、新しい出会いへの期待感など、本物の恋愛映画でも通用しそうなほど感情がこもっていた。

この話、映像は下品であったが、そんな演技の面では非常に優れた感性を見た。役者も実力者だったろうし、演出も意外に高級な細かい面を感じた。レストランで周囲の客が全く無関心なのが笑わせる。

目線の移動の仕方を再現したカメラの動きも適切だった。天井を見るように言われても、気になる部分をつい見てしまうのは普通のこと。それを画面で表現されるとおかしい。・・・下品だけど。

ハリウッドスター達が大勢出演していた。それも、キャラクターから考えると、今後のイメージを悪くしそうな、変態~変人ぶりが目立つ役柄で、よく出演を了解したなと思う。

監督らの個人的な友人かも知れない。この作品はインディペンデント系の製作らしく、予算も潤沢とは言えなかったかもしれないので、ギャラの点では織り合わないのでは?バージン航空など、多数のプロダクションから金を集めたようなので、苦労して企画化されたと思う。普通、こんな作品に出資したと思うヤツはいないだろう。

 

 

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