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2014年8月 2日

ゴースト・エージェント/R.I.P.D(2013)

- 意外に痛快 -

相棒に裏切られ殺された刑事は、悪霊を退治する刑事となる。しかし、悪霊達の陰謀が進み、恋人も人質になってしまう・・・

・・・DVDで鑑賞。有名な作品ではなかったが、時間つぶしには最適な痛快活劇というべき小品だった。メン・イン・ブラックと似た設定で登場してくる怪物達も似ていたが、二番煎じでも構わないような上手い演出によって、退屈しない作品に仕上がっていた。

リズムの面ではメン・イン・ブラックはややダレてしまっているが、この作品は編集が上手いのか、監督の手腕なのか、ノリが良い。逆に、オリジナリティに満ちた興奮や爆笑モノのギャグセンスには欠けていた印象。興行的に惨敗だったらしいのも,、なんとなく分かる。どこかで観たような作品だった。

先輩役のジェフ・ブリッジスの風貌が素晴らしかった。西部劇時代の考え方、皮肉屋で独善的で嫌われそうな個性を上手く出していて、好感を持った。ちょうどトミー・リー・ジョーンズと同じ個性だが、より時代を表していたようだ。もっと古めかしい気どった言動や独善振りを強調し、主人公を怒らせても良かったかも。

主人公のライアン・レイノルズは、個人的にはよく理解できない個性。この作品ではかなり勇敢で、しかも優秀な刑事の役柄だったが、そんなヒーローのような風貌には思えない。あちらの観客とは感覚が違うのかも知れない。

この役が、もしマット・デイモンなどのスターだったら、真面目そうな若者とわがままな年寄りの良いコンビになるし、ネームバリューから考えてもヒットの具合は違ったろう。テレビのコメディアンでも良かったかも。

敵役のケヴィン・ベーコンは相変わらず悪役が似合っていて、充分な働きをしていた。でも、もっと派手に活躍して、主演の二人を苦しめてくれても良かったのではないか?もし続編ができるなら、ぜひとも復活して戦って欲しい個性。

この作品は子供も楽しめそうな気がする。殺し合いのシーンはあるが、銃でやられると煙のように消えるから、血なまぐさくない。気味の悪い怪物達が登場するけど、どれもユーモラスなものばかりだから、気分悪くまではならないと思う。

ただ銃で消すばかりでは面白味に欠ける。ちょっとした工夫が足りなかったかも。できれば、煙になって消えるのではなく、スライムみたいな液体になって、気味の悪さを強調してもよかったのでは?「メン・イン・ブラック」との差別化を図ったのかも知れないが。

恋人と観ても悪くはないと思う。主人公の愛情は充分に描かれていたし、ある程度のハッピーエンドと言える展開だから、雰囲気をまずくするとは思えない。ただし、拍手喝采でもう一度観たいと思わせるほどのインパクトは受けにくい印象。

市内の劇場でこの作品が公開された記憶はない。大スターが出ていれば、たぶん地方都市でも大きく興行されたろうと思うが、ライアン・レイノルズだと知らない観客も多かろうし、ジェフ・ブリッジスは渋すぎる。ミーハーな観客を呼べる俳優ではない。

ギャグのセンスも足りなかったかもしれない。毒舌のようなギャグが満載だったら、少なくとも本国では大うけするだろう。敵を倒す時にも、イビリに近いバカにした態度で気どってやると爽快感は増す。下品さも必要で、もしかすると主人公はやはり黒人のほうが良かったかも。

悪霊たちが作り上げる塔の迫力も足りなかった。元々は小さくても良いが、作動を始めたら圧倒的に巨大化するような迫力は必要だったろう。

 

 

 

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