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2014年6月21日

エリジウム(2013)

- 新味に欠ける -

荒廃した地球に暮らす住民と、宇宙船に暮らす富裕層に分かれた未来。地上の男が事故で不治の病となり、宇宙船での治療を目指す・・・

・・・DVDで鑑賞。映画館の宣伝で作品の存在は知っていたが、あえて選ぶべきか迷っているうちに見逃してしまった。この作品はDVDで充分だと思う。

この手の作品はたくさんあると思う。宇宙に浮かぶ巨大な宇宙ステーションが最後に実像を暴かれ、爆破されて物語は終了・・・それがパターンである。今回は少し内容をいじってあったが、非常に斬新な印象は受けなかった。もっとヒネリがあれば違っていたと思う。

そう言えば、宇宙ステーションが空に浮かぶ映像は、「オブリビオン」と非常によく似ていた。霞んだ具合が見事で、同じスタジオが描いたのかも知れない。

主人公のマット・デイモンの演技は悪くなかったと思う。病気になった時は少し演技くさい印象も受けたが、アクションも表情も充分に満足すべきものを感じた。それにもかかわらず主人公に感情移入は難しい印象を受けたのは、たぶんストーリーや演出の側に問題があったからではないか?

主人公が、かっては犯罪者だったという話は悪くなかった。なぜそうなったのかといった、観客が納得できるような過去があれば最高だったと思うのだが、そのような同情を得やすい設定が省略されていたので、当然の結果だったのかも。

会社がよく製作にOKを出したものだと思う。トライスターに話しが行ったのは、他で断わられたからか?

敵となるシャールト・コプリーが今回はいけなかった。「第9地区」の時の彼のままのキャラクターが嫌だったのだろうか?タフネスを演じるなら、それに似合った役者を連れてくるべきだったと思う。殴り合いに強そうな印象が足りなかった。

憎々しい敵が必要なので、タフではないが執念深く、性格的に問題のある嫌らしいサイコ的な敵役を演じたら良かったと思う。

もしかしてだが、コプリーを主人公にして、会社人間が会社に裏切られたことによって反乱組織に寝返り、弱々しく真面目なキャラクターのまま、最後にはヒーローとなる話ではいけなかったのだろうか?「第9地区」と同じ路線だ。普通なら、そのほうが観客の支持を得られそうな気がする。

エリジオンは、神話か何かで出てくる極楽の世界、神に選ばれし民の世界の英語訳らしい。ギリシア神話で出てきたような気がする。神の水~酒ネクタルを飲むという言い伝えだったが、一発で病気を治療する機械の名前は、そのネクタルが最適だと思った。でも名前が出てこなかったように思ったが?

宇宙に長期間滞在したら、宇宙線をどう防御したら良いのだろう?宇宙ステーションには相当な時間を過ごす人がいるはずだが、癌の発生が増えたといった話は聞かない。でも、地球の磁場の範囲内では、やや外側の方に位置するのではないか?あの程度の高さは、充分守られるのか?

 

 

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