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2014年5月 1日

アメイジング・スパイダーマン2(2014)

Sony


- もっとシンプルに - 

電気工事の事故で怪物になる技師、自分の奇病への不安から暴走する旧友との戦いの中、育ての親との関係、自分の親の死の秘密、恋人の安全など、悩みを抱えるスパーダーマンを描く・・・

・・・シリーズのパート1は観ていない。前回のシリーズはトビー・マグワイヤの主演で、当時としては非常に斬新なCGと、ゴブリン役の俳優の魅力もあって好きだったが、それでも劇場には行かなかったはず。DVDで充分と思っていた。

今回のシリーズにも大きな期待はしていなかった。でも子供の希望で鑑賞。夜7時からの上映だったが、客はかなり多かった。

電気人間との戦いが、この作品の見せ場だった。あれだけで、この映画を観る意味はあると思った。あのシーンのために、この作品を作るような意図が作り手にもあったのかもしれないとさえ思った。あの戦いの迫力に関しては、過去のシリーズのいかなるCGも敵わないと思う。立体感、スピード、色彩の派手さのいずれもが高度な出来栄えだった。

ただし、個人的にはストップモーションを入れる演出は好きではない。あんな演出よりも、実際の時間通りの映像のほうがより実体験に近い感覚、息が途切れないような感覚を生めると思う。

この作品には惨い殺しのシーンはなかったので、子供や恋人と楽しめる。我が家の末っ子はそれなりに楽しんでいたようだった。ただ、今は優れたSF映画は多いので、かって前シリーズを始めて観た時のような斬新さには達していなかったようだった。

スパイダーマンの動きはより派手になっている。ビルよりも高く飛んでいるかのように、演出の面では改善があると思う。動きも早い。そしてユーモアのあるセリフは、前作よりも客受けするかもしれないが、ギャグのセンスは外国のもののような気もする。万国向けではなく、アメリカ向け。

主演のアンドリュー・ガーフィールドは、「ソーシャル・ネットワーク」で観た時はインド系かと思っていたが、メーキャップによるものだったようだ。少し線が細すぎる印象があったが、成長過程の青年を演じるなら、体は細いほうがよい。演技力は、この役に充分だと感じた。でも、スターとして際だつ魅力は感じなかった。

敵役のデイン・デハーンは「クロニクル」の青年とほとんど同じキャラクターを演じていて、はまり役だったと思う。こういう役をやらせたら、彼が今もっとも似合う。

金髪になったヒロインのエマ・ストーンは非常に魅力的だった。でも気になったのは、彼女が涙するシーンが少なかったこと。ヒロインの涙を写さないなんて、実にもったいない話。盛り上がりそこなってしまう。

サリー・フィールドの叔母さん役は存在感がありすぎて、主役の注目を奪ってしまったかもしれない。せっかくだから、次回作は叔母さんが影の黒幕として、スパイダーマンと戦って欲しい。

この作品ではロシア系の敵が最後に出てきた。敵が次々出てくることは悪いことではないが、話が複雑になりすぎると、観客にはついていけない人が出てくる危険性もあると思う。誰を登場させ、ストーリー展開をどう新しく組み立てるか、その点に関して工夫が足りていたのか疑問に感じた。

もっとシンプルな話がよかったと思う。盛り込み満載すぎて、話がくどくなった。時間も2時間以内が原則だろう。 

 

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