映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ペーパーボーイ 真夏の引力(2012) | トップページ | 東京公園(2011) »

2014年4月 7日

アナと雪の女王(2013)

Disney

- 強敵が欲しい -

触るものを凍らせる力を持つ王女は、妹を傷つけたことで城に籠り、外の世界との交渉を絶った。しかし戴冠の日、事件が起こり・・・

・・・ディズニーアニメ史上、最高の人気らしいと噂を聞き、末っ子といっしょに鑑賞。観おわった後の印象では、トイ・ストーリーやファインディング・ニモと同じような感動は感じなかった。路線が違っている印象。

吹き替え版の女王役は松たか子だった。オリジナルのイディナ・メンゼルよりも声の質は良いと感じた。スタジオの音響技術の違いかも知れないが、松たか子の声のほうが若々しく、役柄にも合っていた。

雪だるまキャラクターの歌と妄想のシーンも良くできていた。盛り上げ係に必要な役割を果たしていた。

友情や親子の愛情を謳う作品には弱い。「美女と野獣」のミュージカルを劇団四季の公演で見たとき、一番こたえたのは、やかんになっていた母子が互いを呼んで抱き合うシーン。子育て中だったこともあって、泣けてきた。この作品は、あんな路線ではない。

王子と王女のキスは見せ場である。そこに向けて皆の期待が高まる、その時に大きな変化が起こるのが、この作品の特徴であり、逆転の発想、新しいアイディアと言える新展開は、しかし肩透かしに近い印象も受けた。

新しい発想は、必要だと思う。トイ・ストーリーやリロ、スティッチなどのキャラクターの新鮮さも、そうそうは続かない。実写CG版の海賊映画も毎年は作れない。いつまでも王子と王女の物語に固執していたら、興行成績がジリ貧になることは確実。常に発想を変えようとした姿勢は正しいと思う。

ただ、将来にどのような路線につながるのか、その辺の見込みが分からない。まさか同性愛路線に特化したりはしないだろうね?

あくまでディズニー映画だから、この作品は家族で楽しむことができる。恋人と観るべき作品ではないかもしれないが、歌とビジュアルの美しさに関しては非常に満足し、感動できるレベルだと思う。氷がきらめく森のシーンは芸術的。

重量感の表現、例えば氷でできた美しい橋が、城の入り口に掛かっていたが、厳密に言えば重量で少しずつ壊れていくのが氷の特徴ではないか?氷の巨人の重量感も、あまり感じられなかった。実際には凄く重くなるはず。雪もパウダー状のままではなく、重みを持った状態を再現した方が良いと感じた。

さて、真の悪役は必要なかったのだろうか?旧来の作品群での魔女役に相当する、完全なる悪役が。仮に多少のギャグ、失敗があったとしても、邪悪な野心を抱き、ヒロインを殺そうとして逆襲される、その役割を演じたキャラクターは、やや迫力が足りない印象だった。

敵は凶悪で、狡賢く、しつこい方が良い。あのキャラクターに及第点は出せない。

 

 

 

« ペーパーボーイ 真夏の引力(2012) | トップページ | 東京公園(2011) »

無料ブログはココログ