映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 許されざる者(1960) | トップページ | ハムレット(1948) »

2014年3月17日

ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~(2014)

Etc

- リーダー論 -

新しい秘境を探すドラえもんらは、アフリカの奥地に秘境を発見する。そこは人類とは違った進化をとげた犬族の世界だった。犬族の王子を助ける戦いが始まる・・・

・・・末っ子の、たっての希望で鑑賞することになった。もうこれが最後にして欲しいと繰り返し言っているのだが、またしても観てしまったのである。この作品はリメイクだが、前作よりも出来栄えが良かったかも知れない。画像の技術が有効にはたらいた印象を受けた。

怖ろしいことに、既に次のドラえもん映画が複数企画されているらしい。まずいCGで作った立体的な映画まであるらしいが、宣伝で見た画像は酷いものだった。海外のプロダクションに丸投げして作っているような気がしたが、もし国内の製作ならこう言いたい、「恥を知れ!」。

今回の作品は、家族で楽しむことができる作品だと思う。クライマックスの劇的な展開に至るアイディアが良いし、友情や勇気に関して、そこらの冒険映画よりも訴える力がある。感動して泣く子供もいると思う。筋を知っていても、それほど呆れることはなかった。ストーリーが良いからだろう。

でも、大人には向かない作品。恋人と子供時代を懐かしんで観るのも、少なくも一般的な考え方とは思えない。

1982年の「ドラえもん、のび太の大魔境」の頃は、映画館で観たはずはない。ビデオ化されたものを、家で子供と観たのだろう。地球ではなく、宇宙の話なら分かるけどなあと思った記憶がある。今回も設定に関しては何も変えていなかったようだ。

ジャイアンのキャラクターが今回も大きな意味を持っていた。秘境に行くのに、ドラえもんの道具を持っていくのは許せないとジャイアンが言うのが、彼らが苦労する要因になる。これは、お約束のパターン、決まりごとのようなものだ。

ドラえもんの道具は強力すぎて、話が簡単に終わってしまう点が欠点と言える。何かの理由で道具を使えなくする必要はある。ドラえもんがノビてしまうか、ポケットを奪われるか、そして道具を捨てられるか。捨てさせたことがジャイアンの立場を悪くする点で、ちゃんとドラマになっている。

でも、繰り返しのパターンは良くない。リメイクの場合は、できれば少し違ったパターンを編み出しても良くないだろうか?

ジャイアンが孤立し、無茶をするのもパターン。勇気を持って困難に立ち向かおうとする彼に、後から仲間がついてくるのは、リーダーを求め、敬意を抱く我々を興奮させる。「ああ、こんなリーダーが国にいてくれたら・・・河野談話の取り消しを目指すと言ったり、しないと言ったり、腰が定まらない・・・」という、情けない内閣に敬意は覚えない・・・といった話とは関係ないが。

もちろん談話を見直す必要はないだろう。談話の大筋は間違っていないと思う。根拠はなかったかも知れないが、それを確認するのは、政府ではなく誰か別な機関にやらせたほうが良い。見直しても見直さなくても、韓国や中国の態度が良くなる可能性はない。彼らは我々を敵、かつ商売相手としか考えていないはずだから、何を言っても攻撃してくる。

ただし、やはりジャイアンは無謀だった。いかに体力があろうとも、子供では限界がある。自らの力量に合った戦い方を知っておく必要がある。白虎隊のような悲劇で終わらせないために、リーダーには知力も必要だろう。

« 許されざる者(1960) | トップページ | ハムレット(1948) »