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2014年3月29日

ハングオーバー!!!最後の反省会(2013)

- 良くできたストーリー -

ギャングに誘拐された4人組。中国系悪人のチャンを捉えるように命じられる。しかしチャンはクセモノで、逆に彼らは騙され窮地に陥ってしまう・・・

・・・この作品はシリーズ第三作だから、通常なら過去のギャグを蒸し返して、知ってる人が余計に笑えるような仕掛けに終始してしまうはず。でも、そうなっていない。感心してしまった。相当に周到な企画会議が成され、あらゆる角度から検討して話を作ったのか?あるいは適当に「全然違う方向でないとダメさ」ってな調子で一気に作ったのか?そのへんは解らないが、とにかく良くできていた。

通常なら、今回も薬物でラリっている間に仲間が窮地に陥るパターンを踏襲するだろう。そこを、あっさり捨てていた点が凄い。勇気の要る判断だったのではないか?でも、そのおかげで話に無理がなくなったと思う。どうやって薬物を摂取するか?という点に無理が来なくて済むから。

その代わり、気がついたら酷い格好という設定がないので、その場面の大きな笑いを失ってしまうというマイナスはある。流れを大事にして、マンネリ化した笑いの後の急激なシラケを避ける判断をしたということか?

登場人物で新しいのは、ギャングのボスくらい。あとは、シリーズ共通の連中ばかり。デブの変人とチャンのキャラクターが派手なので、リアリティを失いそうな欠点があると思うのだが、私の場合、その点は気にならなかった。気になって笑えない人もいるかも。

ナンセンスギャグが好きでないと、この作品は笑いが取れないだろう。一線を越えた時に、このギャグは下品だなと感じる人には、この作品は向かない。それは子供でも大人でも、性別も問わないと思う。だから、恋人と観るかどうかも、その人の好みによると思う。

今回は、あっさり人が殺されていた。シリーズでは随分と無茶な騒動が起こっていたが、目の前で人が殺されるシーンはなかったはず。少し趣向を変えた結果だろう。むごたらしいシーンではなかったとは思うけど。

チャンを演じていた中国系俳優は、いろんな映画で激しい嫌われ役を演じている。独特の声がキャラクターにあっている感じがするが、極端な個性は長続きするのかどうか疑問に思わないでもない。

デブの変人役は、このシリーズで始めて出た珍しいキャラクターだと思う。ヤク中で無茶をする人物や、社会生活から逸脱した考え方の人物は色々いたと思うけど、たいていはミュージシャンの格好をしていたり、スキンヘッドで刺青をしていたりだったと思う。新しい解釈の変人が誕生し、それによってシリーズも成立したんだろう。

だが、今後はどうなるんだろうか?私は、これで終了のほうが良いと思うんだが・・・

 

 

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