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2014年2月19日

ファインド・アウト(2012)

Lakeshoreentgrp

- 見開いた目 -

心に傷を負った女性。彼女は自分を誘拐事件の被害者だと主張するが、妄想であろうという結論に達していた。ある日、彼女の妹の行方が解らなくなる・・・

・・・静かな恐怖が延々と続く作品。ヒロインの考えは妄想なのか、もしくは彼女の言うことは総て真実で、妹は殺されてしまうのか?それが作品の流れの中心。

ヒロインを演じていたアマンダ・サイフリッド(セイフライド?)は、大きな目が特徴の女優で、「赤ずきん」でも似たような表情で恐怖感をかもし出していた。スリラーには最適な女優かも知れない。

目を見開いているだけで緊張感が出る女優は少ない。ギャーギャー騒ぐタイプの女優も恐怖映画には必要だが、声は出さずに目を見開くタイプのスリラー女優もありうる。美人で凛々しいタイプの風貌で、しかも目が大きいことが条件になる。

他の美人女優、例えばスカーレット・ヨハンソンが演じていたとすると、目を見開いても何かお色気シーンが予想されてしまい、作品が違う方向に行ってしまう気がする。アマンダ嬢も充分に色っぽいのだが、目の開き方が少し違う関係か、この作品に向くタイプの女優のようだ。

共演していた俳優たちは、脇役として何回か見たような記憶がある人達。でも、大物俳優とは言えない人が多かったのでは?この作品はアマンダ嬢のための作品だったと思う。

作品の冒頭で、彼女が一人で森を探索するシーンがあったが、あれは普通に考えるとやってはいけない行為。もし犯罪者が待ち構えていたら、直ぐに餌食になってしまうので、単独行動は絶対にやってはいけないはず。彼女自身も怖くてできないのが自然では?それをやってしまうヒロインは、だから現実的なキャラクターではないと思う。

もし、そんなキャラクターの女性がいたとしたら、その場合はアマンダ嬢とは違った個性の、兵隊かプロ挌闘家のような体格の良い女優が望ましいということになる。挌闘技術を中心にした、また違った作品になる。でも、それが本来のストーリーだろう。その点は、少し無理もあったと思う。

最後にヒロインは一人で森を探索することになるが、普通に考えると、これまた非常に危険で、殺されるために行くようなものだと思う。行かざるを得ないように、何かしつこく脅迫されるセリフ、または怒り、殺意、そんなものを表すセリフが絶対に必要だったと思う。彼女の心情が万人に解るとは思えなかった。

ラストの決着のあり方、写真が警察に送られてくるシーンなども、これで良いのか疑問に思えるものだった。何か検討不足のまま作られ、適当に編集してくっつたような印象。

もしかしての話だが、彼女が脅迫され、怖いのを泣きながら我慢して犯罪者と対峙したものの、結局は銃を奪われ、完全に騙され、もはや助かる希望は全くなくなるといったストーリーだったら、どうだったろうか?希望も何もない話で、観るに耐えられない作品になったと思うが、逆に観客は同情や、怒りを強く感じて印象に残る作品になれたかもしれない。それが良い作り方かどうかは、意見の分かれるところだろうが。

彼女が死んでしまって、後で警察が探索して犯人を捕らえる、深く反省する、そんなストーリーもありえたと思う。

この作品は、子供に良い内容とは思えない。でも恋人と手を握って観るには良い作品かも知れない。ほど良い恐怖感、緊張感が続くからだ。家族で楽しめる内容ではないと思う。

 

 

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