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2013年12月 9日

パーカー(2013)

- 低予算? -

売り上げ強奪作戦に成功した一味が仲違いし、殺されかけたパーカーは復讐に乗り出す。しかし、敵の殺し屋も迫ってくる。復讐は成功するか、また殺し屋から逃れることはできるか?・・・・

・・・まあ、ジェイソン・ステイサムが主演の場合は、殺し屋にやられて話が終わる可能性はない。殴り合って血まみれになっても、生き残るだろうと解っている。最近の彼の作品では、なぜか犠牲になって死んでしまうラストは期待できない。たまには本当にやられてもいいんじゃ?と思う。

ステイサムには次々と企画が持ち込まれているようだ。たぶん、ほとんどの作品が結構なヒットを飛ばしているだろうと思う。安定感が感じられるような身のこなしだからか?シリーズ化されたりもするし、今もっとも充実したアクションスターだと思う。かってのスタローンやシュワルゼネッガーに迫る勢いかも知れない。

でも私の側の問題か、彼らビッグスターとはどうも違うタイプの役者で、何かビッグになりきれていない気がする。同じような表情をしているし、彼らよりも本当の体力はずっと上だと思うんだが・・・

この作品のステイサムは、過去の出演作の中でも最高のクールさを保っていた。カンフーアクションにこだわり過ぎた感のあるドライバー役よりも、ずっと魅力的。誰彼構わず殴り続けるわけではなく、出てくるヒロインとベッドインするわけでもなく、相当やられながらも仕事の成功にひたすら努める点に好感を持った。

逆に、近年の映画でヒロインと寝ないヒーローは、統計的に考えると大変な変わり者で、興行面を考えるとマイナスかもしれないけど。

ジェニファー・ロペスはナイスバディというより、メタボリック体型に見えたが、彼女の良さはモデル体型の若い美人女優と違って、生き方やセンスの良さ、キップの良さにある。だから肉がだぶついて「そのスカートじゃお尻が大きく見える」と言われても愛嬌で済ませられる。素晴らしい個性。

この作品では主人公に袖にされてしまったが、だからといって魅力を損なったわけではないと思う。若い女優に対抗しなかった点が逆に良かった。ただ、中途半端な役柄だったと言えるかも知れない。

あちらの作品には大金を得ることでハッピーエンドという物語が結構ある。日本映画では、ヒロインは誰かと結ばれないとオチがつかない気がするが、金銭や豊かさに関する認識の具合が違うのだろうか?

この作品は子供が観て良いのだろうか?悪人が主人公で、しかも恰好よく犯罪をやらかしてしまっている点では、教育上の問題があると思うが、この程度は小学生でも解ってくれるのでは?ルパン三世よりもリアルな殺しをやるのは確かだが・・・

恋人と、この作品はどうか?ラブロマンスの要素がほとんどないので、何か拍子抜けに近い印象があるかも知れない。悪くはないと思うのだが・・・

第一級のアクション映画ではないと思うが、この作品はまとまりがあって、退屈はしないと感じる。

この作品で最も面白かったのは、犯行の手口。最初の祭りの売り上げ強奪は、丁寧に描かれていた分だけ面白い。成功するか、何かのトラブルがあるかワクワクする効果を充分に感じた。次の宝石強奪は、主人公は直接関与していなかったのでそこまでワクワクできなかったが、その後の戦いの描き方は悪くなかった。

敵側の描き方が良かった。敵の中で最も気の弱いマフィアの甥っ子役は、いかにも仕事が下手で、何か失敗しそうな弱そうなところが素晴らしく良かった。敵の中心となるベテランのワルは慎重で、しかもあくどいが主人公よりは弱いかなという、絶妙のバランスが良い。残忍そうな他のメンバーの表情も的確だった。手馴れたスタッフが作っていた感じ。

この作品の予算規模はどれくらいだったのだろうか?オークションの品を強奪するシーンの会場は結構豪勢な建物だった。借り賃だけでも結構要ったかも。祭りで、移動遊園地や各種のテントなどがたくさん出てくるシーンは、もしかして本当の祭りの一部を借りて撮影できたかもしれない。徹底的に節約したら、かなりの低予算で製作できたかも。

 

 

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