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2013年12月29日

ダイハード/ラストデイ(2012)

20fox

- 敵に問題あり -

ロシアで事件を起こした息子を尋ねてモスクワを訪ねたマクレーン氏。しかし、ロシア政財界の大物が絡んだ陰謀に巻き込まれていたのだあ~というアクション映画。

DVDで鑑賞。さすがに劇場で観る気にはなれなかった。しかし、カーアクションやビルから落ちていくシーンは凄い迫力で、劇場で観ても良かったかも知れないとも思った。ストーリーは、このシリーズ独特のお約束という気もしたが、アクションに限れば高度なレベルだった。

ヘリが二人に向かって攻撃して来て、ビルや発電所跡の屋根から飛び降りるシーンが2度あった。いずれもCGで炎などを合成していたように見えたが、飛び降りる時にスローモーションに変わった点が気になった。むしろ実速の映像にして、リアルさを優先したほうがよくなかったろうか?迫力を強調するより、リアルさが大事だった気がした。

ロシアで撮影したのか解らなかったが、公道の一部を使っていたなら、相当な交通規制が必要だったに違いない。長く、しかも迫力満点のカーアクションシーンは見事だった。死者が何人か出てもおかしくないような派手さだった。マクレーン氏が骨折してないなんて、絶対におかしい。

主人公と息子氏の会話は、ぎこちない印象を受けた。そんな設定だから仕方ないかも知れないが、もっとドラマ的に盛り上げることもできたような気はした。

息子のキャラクターにも疑問を持った。通常、対立している親子なら外見も性格も全く正反対のほうが良い。マクレーン刑事の反対となると、クールなイケメンで、旧来のスパイ映画のヒーローのようなダンディタイプのほうが自然。ことごとく父親の下品さを嫌うといった、笑えるほどの差があったほうがいい。同じ系統の個性では盛り上がらない。

正反対の個性と思えた息子が、親と行動を共にする中で徐々に暴れっぷりが良くなり、協調して行く・・・それが昔からのドラマの伝統だと思う。それではいけなかったのだろうか?

女性が目立たない映画だった。クールな悪役女性が一応出てはいたが、最初のほうで種明かしのように個性を見せえてしまったので、途中の驚きが損なわれてしまい、スタッフが考えたほどの盛り上がり、意外感が得られなかった印象。あれはお色気シーンを狙ったのだろうが、後ではいけなかったろうか?

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また、悪役男性の個性も疑問。稀代の策士、情け容赦もない極悪人、主人公と息子の仲を利用してワナにかけようとする、そんな究極のワルであって欲しかった。第一作のハンス君が最高の悪役だった。あんな個性の敵が欲しい。

このシリーズ、この作品で確かにラストだろうと思った。時々、私の想像を超えてシリーズの最新作が出てしまう映画(スタローン氏の映画)もあるが、いくら何でもマクレーン君が杖をついて出てくるような作品は誰も観ないだろう。もしや息子君が後をついで2代目ダイハード男を襲名する?ルパン三世というアイディアもあるくらいだから、日本人の3代目が活躍するアニメが誕生しても不思議ではないとは思うものの、さすがに恥ずかしい。

 

 

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