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2013年12月18日

噂のギャンブラー(2012)

出張ストリッパーの女が新しい職にありついた。なんとギャンブラー事務所。スポーツ賭博で合法的に儲けようというのだが、トラブルが発生・・・

・・・非常に変わった作品。誰の発想で企画として通ったのか知らないが、普通の大博打の映画とは全く違ったスタイルの映画だった。ギャンブラーの人間関係、友情が最後にどう影響するかがテーマになっていたので、流れとしてはマトモだったが。

ヒロインのレベッカ・ホールは、「それでも恋するバルセロナ」などに出演して顔は知っていても魅力には気づかなかったが、この作品を観たら非常にスタイルが良くて、ストリッパーとしての踊りも本職に近い色っぽさで、リアルさが感じられた。とても美人とは思えなかったが、この作品の役柄にはマッチしていた。

ヒーロー役のブルース・ウィリスの出演が非常に意外。この作品での役柄は、小銭とは言えないものの大金を稼ぐ大勝負師とも言えない。つまり賭けに勝っても大成功とは言い難いから、盛り上がり方が大人しくなることは確実。どうして出演したのか?

妻役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズも意外。ギャラが良かったのだろうか?どこかの金持ちが資金を提供して、大物を連れて来たのか、もしくはさすがに彼らも第一線から後退しつつある関係で、ギャラの交渉が折り合ったのか?よく解らない。

この作品は大手の劇場では興行されなかったようで、DVDを見て初めて知った次第。確かに子供も含めて楽しめるような作品ではないと思う。恋人といっしょに観ると、意外に悪くない雰囲気になるのではとも思ったが、大爆笑や手に汗握るスリルを味わえるタイプの作品ではないと思う。

数百万ドルをいっぺんに稼ぐ大勝負なら、かなり興奮することができる。でも、この作品では数万ドル単位の勝負がほとんどだった。地道といえばそうだが、ギャンブル本来の興奮の度合いは、やはり賭博性、いかに大きな金が動くかによって決まる。映画的には、ちょっと物足りなかった。

ギャンブルの仕組みが解説されていたが、本当にあんな方法で成り立つのだろうか?あちらでも州によってはスポーツ賭博は非合法らしいし、大がかりな金儲けには犯罪組織が絡んで、危険ではないかと思う。売り上げをよこせ~俺にも儲けをもたらせ~損失を補填しろなど、怖ろしい要求が来るのでは?

規模は小さくならざるを得ない。儲けもそこそこで、おそらく警察や民間の防犯関係の会社などと良い関係を保ち、法律家との契約も絶対に必要で、かなりの必要経費を要すると想像する。普通の賭博と比べたら、能力次第では安定していると言えるかも知れないが・・・

知り合いの何人かはパチプロのような生活をしていたが、完全にパチンコだけで生きていけた人間は知らない。パチンコで財産を失った人や自殺した人間はかなり知っている。パチンコのように技術がかなり培えるものでも、勝ち続けるのは簡単ではないのだろう。

今はコンピューター管理が進んでいるから、もしかしたら玉の出方で客の技量が瞬時に解析され、「こいつはパチプロだ!」と機械に判定され、出方を調節されたりしないのだろうか?小さなチップの交換によって、その辺の調節は簡単に出来ると思う。

日本のスポーツ賭博は、プロ野球では今でも多少はあるらしいが、裏社会の人間しか関わっていないように思う。少なくとも大規模な事件にはなっていない。この作品のようなシステムを立ち上げ、SNSなどで会員を集めたら、運営が可能かも知れない。既にだれかやっているとも思えるが、どうせ胴元が稼ぐだけで大儲けは難しいのでは?

韓国ではかなりのスポーツに賭博が絡んで、毎年のように摘発されている。あれは、やはり合法的なカジノを設けているかどうかなど、制度の違いによるのだろうか?賭博をひとつ許すと、他のバクチに目が移るのも人情。

そう考えると、経済特区としてカジノなどを作ろうという考えは、後々の管理が非常にやっかいになりかねず、安易な導入は危険かと思える。警察がしっかりに管理するから、犯罪組織が介入する隙はありませんと企画者達が言っても、そこで金が動き、人の意識が高まれば、次は非合法スレスレだけど新しいギャンブルに挑戦しませんか?となるのが当然では?

バクチができるほどの資金がない自分には、あんまり関係ない話。日々の稼ぎに汲々としている現状を、はやく脱出できたらいいが・・・

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