映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« グランド・ホテル(1932) | トップページ | フランケンウィニー(2012) »

2013年11月18日

ライジング・ドラゴン(2012)

Jjetc

- 中華意識? -

清王朝の秘宝をめぐってトレジャーハンター、富豪の一派、オークション会社の面々が争奪戦を繰り広げるアクション映画。

DVDで鑑賞。ジャッキー・チェンの映画は久しぶり。独特の感性を感じる。香港映画の時代と同じで、ハリウッド映画とはテンポが違い、調子を知っていないとおかしくなってしまう。

ヨーロッパ系の俳優が大勢出てきたが、香港映画によくある都合のいい外人俳優という印象。昔あった、スペインのミスワールドだったかが出演した時もそうだが、いかに大スターとはいえ、ジェッキー・チェンは二枚目ではないので、恋の相手役には不向き。コメディタッチに最適の都合の良い悪役や、重みのない個性の一般白人達が出てくるばかり。これは感心できない。

中国人ばかりが見るなら、こんな感性の映画は受けるかもしれない。でも、他のアジア諸国では、主演が中国系でも白人にはそれなりの重みを持たせる傾向がある。悪役であってもそうだ。日本映画では二流の外人タレントが出てきて下手くそな芝居をしてるとしても、外人流に演技していることが多い。外人の使い方は難しい。ハリウッド映画に出ている日本人の扱いも、最近やっと正常に近づいているに過ぎない。

ハリウッドで活躍したはずのジャッキー・チェンだが、中華流のクセは抜けていないのか?

また普通に考えると、凄腕の敵を最初から登場させ、ジャッキー達が苦しめられるストーリーにすべきだ。敵が強くないと面白くない。アクション映画、スパイ物、泥棒が主役の場合は、これは絶対の条件だと思う。その点がまずかった。

中国の遺産の多くが外国に奪われたままでいるとしたら、日本も相当奪った側ではないかと思うのだが、具体的に何を奪ってどこにそれがあるのかが解らない。たぶん、エジプトのミイラやオベリクスのような目立つものでないと、一般人にはピンと来ないのだろう。国宝級の品は、おそらく故宮博物館に逃れることができたと思うのだが、それ以下の物は日本の誰かがこっそり隠し持っている可能性もある。

商取引でなかったものは、基本的に返還されるべき。強奪したという明らかな記録があれば、当然そうだろう。

最近、対馬の寺から仏像が盗まれ、品は韓国の裁判所によって返還されない決定となったという報道を読んだ。もともと盗んだのは日本側だから、盗み返して何が悪いという考え方らしいが、日本の寺が盗んだかどうか大昔のことで記録も曖昧だろうし、司法が今回の窃盗を認めるなどありえないことと思う。泥棒を奨励するようなもの。

占領中に韓国の国宝がよく残っていたものだと驚く。日本軍が根こそぎ持っていくような行為をやらなかったということか?韓国側が隠せただけか、日本側が愚かで価値が解らなかっただけか、現地人の心情に配慮したのか、もともと併合の目的が強奪じゃないからか、その解釈は解らない。

遺物に関しては国の誇りという感情が伴うので、トラブルはつきものだ。イギリスやフランスが強奪の規模が大きいと思うのだが、その当時は奪うのが当然であったことも事実。嫌なら負けなければいい、勝ったら勝者の権利を実行するのが当然だった時代。今の考え方を持ち込むと、抜き差しならぬ対立を呼び、新たな悲劇の原因となりかねない。一定の制限は必要と思う。

ただ、変換を要求する権利はある。暴力や強奪といった手段に走らないでならという条件はつくが。

 

 

« グランド・ホテル(1932) | トップページ | フランケンウィニー(2012) »