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2013年9月 4日

ハンガーゲーム(2012)

- 腰砕け -

富裕層に支配された未来社会。貧民社会から選ばれた青年達が、生き残りを賭けて殺しあうゲームに主人公は参加する・・・

・・・・他に借りるビデオがなくて鑑賞。ベストセラーになった原作があるのだそうだが、特に珍しくないストーリーと思えるのに、なぜヒットしたのだろうか?理解できない。よほど文章表現が見事だったのだろうか?

映画作品としても、特に素晴らしい点があったとは思えない。俳優達はそれなりに演技していたが、テレビドラマ的な印象を受けたにすぎず、大悲劇や何かの深い示唆に富んだ話という印象はなかった。連続テレビドラマなら、確かに面白いとは思う。実際にもテレビ映画だったのでは?

エキストラの数や、衣装などにはかなりの金が振るわれたようで、ただのテレビドラマよりも予算の額は大きそう。ただ、全体を通して緊迫感が維持され、登場人物達に共感というわけにはいかなかった。私の年齢のせいかもしれない。ティーンエイジャーはしっかり同情するかも。

ひょっとしてだが、素晴らしい文章力で人物を臨場的に描いた原作があり、その映画化権を手に入れた人物が、金はあるけど映画作りに精通しているとは言えない資金提供者を中心として製作を開始し、演技が上手い若手女優を探してきて、やや趣向の違う監督に作らせ、テレビ界の方法で撮影し編集したのではと、そんな勝手な想像をしてしまった。

製作スタッフは知らない人たちばかりで、実際がどうだったかは全く解らない。この意見は想像に過ぎないので、要するに意見の集約が上手く行かず、完成度が高くはなかったとだけ考えるべきか?全く無能な人達のはずはないから、何かの事情があったのでは?

原作者が製作に加わっていたようだが、そうすると原作のイメージを大事にしすぎて映画向きの作り方をできないことも想像できる。意見を集約できずに、的外れな作り方になってしまい収拾がつかないなど。実情は解らないが・・・

ヒロインを演じたジェニファー・ローレンスは、いまや若手女優の代表になってしまった。この作品を観るかぎり、そんな大それた存在には感じないのだが、確かに大根役者ではないと感じる。凄い色気や、迫力がにじみ出るタイプの女優には思えないのだが、役柄のせいだろうか?

他の俳優たちも、怪演に近いと言えるような演技をしていたが、個人的にはどれも浮いている印象を受けた。おそらく演出や編集側の問題のような気がする。富裕層、貧民層の身なりも、何かテレビ的でパターン化された感じ。

この作品は殺人のシーンも普通に写っているので、子供には良くない。恋人と観るのも、内容が何にも楽しくない点で好ましいと思えない。はたして誰が観るのか?ティーンエイジャーだけ?

ストーリーにも疑問あり。恋人同士が選ばれて出場する悲劇ではなぜいけなかったのか?たいして好きでない相手と恋仲になる話にしたかったのか、結局今後どうなるのか、そんな点が消化不良のまま終わってしまった。普通なら、隣同士の地域の男女が恋仲になって、罰としてゲームに参加させられるってな話が考えつくが。

敵となる集団が直ぐに仲良く共同作戦をやっていたが、最後に一人しか助からない設定ではおかしな話。逃げ続けるか、隙を見て殺しあうしかありえないと思う。

野犬かハイエナのような四足の動物が襲ってきたが、あの動物が最後の建物に登れないのは理解できなかった。人間が簡単に登れるのに、不思議。ワニのような動物なら、辻褄が合うのだろうが・・・

ネットの映画紹介コーナーではしばらくの間、激しく宣伝されていて、さぞ大がかりなCG満載の怖い映画だろうと思っていたが、正直なところ腰砕け~期待はずれの印象を受けた。続編ができてるらしいのだが、劇場で観ようという気にはならない。

 

 

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